15分でわかる!アロマテラピーの基本、効果、精油を総まとめ

心と体をリラックス効果があるアロマテラピー。

アロマテラピーに使われる精油(エッセンシャルオイル)も多く販売されており、人気は高まっています。

でも、具体的にどういうことをするのか知らない、という人は意外と多いのではないでしょうか。

アロマテラピーは誰もが簡単に日常に取り入れることのできるものです。

この記事では「アロマテラピーの基本」をまとめました。

これから始めてみたい人はぜひ参考にしてみてください。

 

1章 アロマテラピーとは

最初にアロマテラピーに関する基本知識を紹介しましょう。

1-1、アロマテラピーって何?

アロマテラピーとは植物のもつ力をもって、身体的なストレスや体調不良などを緩和したりする効果を得ることです。

アロマテラピーという言葉ができたのは20世紀に入ってからです。フランス人科学者のルネ・モーリス・ガットフォセが、「aroma 香り」と「therapy 療法」を掛け合わせた造語を作ったのが始まりです。

ガットフォセは実験中に負った火傷治療にラベンダーの精油を用いて、自らその効果を検証しました。

ストレスフルな現代社会において、アロマテラピーの人気は高まっています。

アロマテラピーは「心・体・魂」から人にアプローチするといわれています。

まず「心」への効果では、植物から抽出した精油の香りを楽しむことで、高いリラックス効果が期待されています。香りもかなりの種類があり、種類によって期待される効果も異なります。

「体」への効果としては、希釈した精油をマッサージオイルとして用います。顔、頭、脚、などをマッサージします。

美容効果も期待されており、肌や髪につけて乾燥防止などに使われることもあります。

また、東洋医学、中医学でもアロマテラピーは採用されています。人間が本来持っている自然治癒力に働きかけ、体質を改善します。そして、体調不良が起こりにくい状態に整えていきます。病気を直接治すものではありません。

漢方薬と掛け合わせた漢方アロマもあります。体質改善、心身的リラックス効果をもたらし、体と心を整えるとされています。

「魂」への効果としては、エネルギーを整えることや、スピリチュアルフィーリングの体験などです。

ただし、「心・体・魂」は不可分のものであり、この3つをひとつのものと考えたアロマテラピーの施術もあります。

1-2、期待されている効果

アロマテラピー効果のメカニズム

アロマテラピーでは、健康維持やリラックス効果が注目されています。その香りが人の身体に伝わる経路は2つあります。

1つは脳に働きかけることで、その効果を発揮します。

人は匂いを感知すると、鼻腔の奥にある嗅細胞が電気信号に変換します。これを脳の一部である大脳辺縁系が認識します。

大脳辺縁系は意欲、記憶、自律神経活動などを司っている複数の構造物の総称です。

人はストレスなどを受けると大脳辺縁系の働きが低下してしまいます。

特に自律神経活動とは、神経が循環器、消化器、呼吸器などの活動を調整し、24時間働き続けることをいいます。

非常に重要な働きで、ここの活動が弱ることは日常生活にも様々な支障をもたらします。

アロマテラピーでリラックスすることは、この自律神経活動にプラスの効果があるとされています。

2つ目に、精油が皮膚から浸透することで、その効果が表れます。

効果が期待されている症状

アロマテラピーで用いる精油は、多くの症状の改善が期待されています。

例えば、精油は強力な抗菌作用を持つものがあり、ウィルスを撃退し風邪を予防する効果があるとされています。

殺菌作用のあるものもあり、皮膚トラブル(ニキビ、炎症、日焼け、乾燥など)の改善、解消も期待されています。

また、女性ホルモンのバランスを整える働きも期待され、更年期障害にもよいとされます。

効果があるとされている具体的な症状を紹介しましょう。

  • 不眠
  • イラつき
  • ストレス
  • 不安
  • 心配
  • うつ病
  • 集中力アップ
  • 喘息
  • 動悸
  • 首や肩、背中のコリ
  • のどの痛み
  • 風邪
  • 疲労回復
  • 二日酔い
  • 花粉症
  • 頭痛
  • 月経痛
  • 月経前症候群
  • 更年期障害
  • 冷え性
  • 目の疲れ(眼精疲労)
  • 筋肉痛
  • 食欲不振
  • 食べすぎ肥満予防

1-3、本当に効果あるの?

アロマテラピーの効果を紹介しましたが、実際どの程度効果が得られるのか気になるところです。

注意したいのは、アロマテラピーは直接的に病気や疾患を治療するものではないということ。

アロマテラピーに期待されているのは、植物の力をもってストレスを緩和させることや、心身を落ち着かせること。つまり、病気になりにくいよう心身を整えていくということです。

また、効果の感じ方も人によって異なります。体感的な側面もあるので、効果には個人差があることに注意しましょう。

1-4、楽しみ方

アロマテラピーの楽しみ方を紹介しましょう。気軽にできるものも多いので、今日からでも始めることができます。

芳香浴

一番気軽に始められる方法です。部屋の中に好きな香りを漂わせ、心をリラックスさせます。

そのときの気分に合わせ、香りを変えるのも楽しいですね。きりっと目を覚ましたいときは柑橘系やハーブ系。安らぎたいときはローズなど優しい香りがいいでしょう。

芳香浴は以下のどれか1つ道具があればできます。

  • アロマポット(キャンドル式)

キャンドルの上に水を入れた入れ容器に精油を数滴たらします。その容器を下からキャンドルで温め、香りを楽しみます。水がなくなったら精油とともに足します。

ただし、使用する際は必ず目に届く範囲にいるのがマスト。水がなくなったまま温め続けると空だきとなり、危険です。

  • アロマディフューザー

水に入れた精油を微粒子化して拡散させる方法(ミスト式)と、水と精油を超音波でミスト化して拡散させる方法(超音波式)があります。

アロマディフューザーは電気で水を温めるので、キャンドルよりも安全に使用できます。

また、加湿器の機能がついたものもあります。

  • アロマランプ (アロマライト)

使い方はほとんどアロマポット(キャンドル式)と同じです。アロマランプはキャンドルではなく、電球の熱で精油入りの水を温めます。

コンセントに差し込んで使用します。またランプのデザインが豊富なので、インテリアの一部としても機能します。

  • アロマブリーズ (アロマファン)

風によって香りを広げます。電池で動くので持ち運びが楽なのが特徴。デスクの上に置いて楽しむこともできます。

アロマバス

バスタブの中に精油を数滴たらし、ゆっくりつかる方法です。

筋肉の緊張をほぐし、リラックスすることで疲れを癒します。長くつかる方がより効果的なので、お湯の温度は35~40℃とやや低めにしましょう。

また、全身浴ではなく半身浴、手浴、足浴でもOK。

半身浴なら心臓の下までつかります。

手浴、足浴は洗面器などにお湯を入れ、そこに精油を入れます。手足の冷えが緩和され、決行の巡りを促進します。

アロママッサージ

精油を用いて脚や手、肩、顔などをマッサージします。

この際、精油はそのまま肌につけないこと。キャリアオイル(植物油)で希釈し、使用します。

キャリアオイルにはホホバオイル、スイートアーモンドオイル、オリーブオイル、マカデミアナッツオイルなどがあります。

また、人によっては精油で刺激を受けることがありますので、最初にパッチテストを行いましょう。

1-5、歴史

香料植物は古代より人々と深いつながりを持っていました。芳香植物から精油を作り、儀式や祭り、美容、医療行為にも用いていました。

欧米、アフリカ地域

初めて人類の記録に香料が登場したのは、紀元前3000年ごろの古代メソポタミアです。儀式で神への捧げものとして使われていたようです。

また医療にも用いていました。当時の医学書によると、テレピンノキの樹皮からとったテレピン油が傷薬として活用されていました。

このテレピンノキとは、聖書にも出てくる香料です。

古代エジプトでも香料はあらゆる場面で使われました。祭り、美容、医療のみならず、ミイラづくりにも不可欠なものでした。

黄金のマスクで有名なツタンカーメン王の墓からは、アラバスターという石で造られた香油壺が見つかっています。

このエジプトでの香料文化から大きな影響を受けたのが、古代ギリシャでした。

古代ギリシャの医者であり、薬学者であったペダニウス・ディオスコリデスは『薬物誌』を記しています。この書の中にも、香料を医療に用いる方法が記されています。

『薬物誌』はヨーロッパにおいて1600年ごろまで使われ、大きな影響を与えました。

その後、ヨーロッパではさらに香料植物の加工技術が発展。ハーブ酒なども広く流行しました。

アジア

古代中国でも香料植物は医療に用いられていました。後漢から三国時代に書かれた『神農本草経』には、約365種の薬物が紹介されています。その中にも香料の生薬が記録されています。

日本に伝わったのは6世紀とされています。

16世紀後半の江戸時代になると、蒸留器「らんびき」が輸入されるようになりました。治療行為の一環として、精油を使っていたようです。

その後、明治から昭和にかけては、精油産業が盛んに行われていました。1939年には北海道の薄荷(はっか)生産が全盛期を迎え、市場の70%を占めたといわれています。

また北海道では1942年に、曽田香料株式会社の創業者、曽田政治がラベンダー油の採取に成功しました。同時期に静岡でもラベンダーやゼラニウムが栽培され、精油の抽出が行われていました。

しかし、その後は輸入自由化などのあおりを受け、精油生産は沈下。1980年代に北海道北見の薄荷精製工場は閉鎖となりました。

日本にアロマテラピーという言葉が入ってきたのは1980年代になってからです。当初は、イギリス生まれの自然な美容マッサージという意味合いでした。

2章 精油

アロマテラピーに不可欠な精油。種類が豊富なので、人によって好みが分かれるところです。

2-1、精油って何?

精油は、エッセンシャルオイルとも呼ばれています。

植物の花、葉、樹皮、果皮などから抽出した揮発性オイルをさします。水蒸気蒸留法、熱水蒸留法などの方法で植物から留出します。また、その種類は300以上あるとされています。

それぞれの香りをミックスして楽しむこともできるので、自分だけの香りを探すのも楽しいですね。

精油の特徴は、原則的に純度100%であること。そのため高品質で香り豊かなのです。

また、1個の花から少量しか抽出できない精油は価格も高くなります。

例えば、ラベンダーは1リットルの精油を作るのに、150kgのラベンダーが必要といわれています。また、バラなら1滴抽出するのにバラ約50個がいるとも。

一方で、アロマオイルという呼び方もあります。この場合、純度100%ではないものを指している場合があります。

アロマテラピーに使うオイルは、純度100%が好ましいです。

「100% Pure & Natural」「Pure Essential Oil」という表記があれば間違いないです。選ぶ際に確認しましょう。

2-2、精油の種類

数ある精油の中から人気のものを、香りのタイプ別にあげてみましょう。精油となる各果物や草花の特徴と効果を合わせて紹介します。

2-2-1、フローラル系

ラベンダー

アロマの中でも親しみやすい香りのひとつです。

ラベンダーはラテン語の「Lavare(洗う)」に由来し、古代ローマでは浴槽に入れていました。

リラックスしたいときや、緊張の緩和の効果が期待できます。

また、不眠の改善、頭痛緩和、風邪の予防も期待されています。

ローズ

「花の女王」と呼ばれ、昔から広く愛されてきた花。古代エジプトの女王クレオパトラも、浴槽にバラの香油を入れていました。

品種改良も盛んで、その品種は1万以上あるといわれています。その中でも、ダマスクスローズが特にポピュラーです。

幸福感を高め、気持ちを明るくしてくれる効果が期待できます。

また、女性ホルモンを整える働きがあるとの指摘もあります。

ジャスミン

甘い香りが特徴です。精油を作るのに大量の花が必要になるため、ジャスミンの精油はとても貴重でもあります。

ゼラニウムとミックスすれば、甘さがぴりっと引きしまります。

ネロリ

ビターオレンジの花から抽出されますが、その成分はオレンジとはことなります。

ネロリという名前は、イタリアのネロリ公国の公妃が愛していたことに由来します。

不安や気持ちが沈んでいるとき、落ち着きと安心をもたらしてくれる効果が期待されています。

カモミール

ハーブティーのひとつとしても愛されているカモミールを、水蒸気蒸留法で精油にしたものです。

カモミールには「カモミール・ローマン」と「カモミール・ジャーマン」の2種類があります。どちらも、リラックスや癒しの効果が期待されています。

また、ウッド系、シトラス系、フローラル系など、様々な香りとの相性も◎。

2-2-2、エキゾチック系

イランイラン

黄色く細長い花です。イランイランという名前は、マレー語の「アランイラン(花の中の花)」を意味します。

その濃厚な香りは明るい気持ちにさせてくれます。

サンダルウッド

サンダルウッドの香りは古くから宗教儀式に用いられてきました。仏教やヒンドゥー教の寺院で炊かれてきました。日本では「白檀(びゃくだん)」と呼ばれ、香道では重宝されています。

のどの痛みの緩和や、冷え性の改善に効果があるとされています。

また、神経の興奮を抑え、不安を抑える効果があるとされています。

2-2-3、柑橘系

グレープフルーツ

酸っぱさと苦みが特徴の香りです。柑橘系の中でも、特にリフレッシュしたいときにおすすめです。

また、過食を抑制したいときにも効果があるといわれています。そのため、ダイエット効果を得たい人に人気の香りです。

ペパーミントとミックスすれば、さらに爽快感のある香りが楽しめます。

レモン

目が覚めるようなすっぱさが特徴の果物です。古くより虫よけとしても使われてきました。

心を落ち着かせる効果があるとされています。

他の柑橘系とミックスしてもよいでしょう。

オレンジ・スイート

オレンジの香りはスイートとビターがありますが、一般的なのはスイート。普段食べているオレンジの香りなので、精油の中でも一番馴染み深い香りではないでしょうか。

リフレッシュしたいときや、沈んだ気分を回復させたいときによいです。また、不眠の改善も期待されています。

ジャスミン、レモン、シナモンなどの香りとも相性が◎。

ベルガモット

この名前の由来は、一説にはトルコ語の「beg armudi 梨の王」からきたともいわれています。ただし、DNAはマンダリンオレンジの交雑種と推測されています。紅茶のアールグレイは、ベルガモットの香りをつけた紅茶です。

心の中にためこんだ、イライラや不安、負の感情を解放し、エネルギーの流れを改善する効果があるとされています。

マンダリン

ポルトガル語の「命令者・大臣mandari」を意味する言葉が由来とされています。柑橘系の中でも甘くフルーティな香りが特徴。

気持ちを明るく元気にする効果が期待されています。

ライム

やや苦みがあり、さっぱりとした香りが特徴です。中東では乾燥させたライムを粉末状などにし、調味料としても使っています。

集中力を高め、自分の気持ちを明快にしてくれる効果が期待されています。

2-2-4、樹木系

ティートリー

オーストラリアやニュージーランドに生息。先住民族のアボリジニーはティートリーの葉を、皮膚病などの治療に用いてきました。

自信を与えてくれる効果が期待されています。

ローズウッド

名前に「ローズ」とありますが、バラとは異なります。ローズウッドはアマゾン原産の樹木です。

虫や腐敗に強いことから、家具や楽器、仏像などの材料にされてきました。近年は絶滅危惧種に指定され、植林したものからしか精油はとれません。

ウッディーな香りは、疲れた心と体に癒しをもたらす効果が期待されています。

ヒノキ

日本と台湾にのみ生息する植物です。ヒノキで作られた建築物は最高品質とされ、神社仏閣の材料として古くから使われていました。

心を静める効果が期待されています。

2-2-5、ハーブ系

ローズマリー

ローズマリーはラテン語「ros marinus 海の雫」に由来します。古代ローマやギリシャではローズマリーを復活や若さの象徴とし、焚いていました。

腰痛、冷え性、のどの痛みの緩和が期待されています。

また、自己実現を叶える行動力と自信を得る効果があるとされています。

ペパーミント

ペパーミント(peppermint)は、ペパー(pepper 胡椒)とミント(mint 薄荷)を組み合わせて作られた言葉です。ぴりっとした刺激と辛みのある味から、このような名前がついたのでしょう。

清涼感を与えるメンソールが多く含まれ、カクテルや歯磨き粉、ガムなど広く利用されています。

集中力を高め、元気と活力を与えてくれる効果が期待されています。

タイム

古代エジプトではミイラの作成時に防腐剤として使用されていました。また、中世ヨーロッパでは、枕の下に置いて眠ると悪夢を防ぎ、安眠をもたらすといわれていました。

今でも料理の香りづけとして広く使われています。

爽やかな香りは、明るさを与えてくれる効果が期待されています。

セージ

古代ローマ時代より、薬草として使われていました。古代アラビアには、「庭にセージを植えているものが、どうして死ぬことができようか」ということわざがあります。

セージはその解熱、殺菌力、消化促進、抗酸化作用などが高く、古くからその薬効が知られていました。

気持ちをクリアにし、集中力を高める効果が期待されています。

バジル

バジルはラテン語で「basilicum 王」に由来する説があり、ハーブの王ともいわれています。その昔、アレキサンダー大王がインドからヨーロッパに伝えたとする説があります。

古代エジプトなどでは、お墓に植える草とされていました。

また、インドでは死者の横に添えることで、その人が迷わず黄泉の国に行けると考えられていました。

不安な気持ちを静める効果が期待されています。

レモングラス

レモンの香味成分であるシトラールが含まれているため、レモンのような爽やかな香りが特徴です。そのクセのある香りは、カリブ料理やタイ料理のトムヤンクンにも生かされています。

心に元気を取り戻し、物事にチャレンジする意欲を高めてくれる効果が期待されています。

2-2-6、スパイス系

シナモン

18世紀にオランダがインドで栽培したのを契機に、他の国に広まっていきました。そのスパイシーな香りは料理にも広く使われています。また甘いお菓子に、ピリッとしたアクセントを与えてくれるスパイスでもあります。

ネガティブな考えを払しょくし、今を楽しむポジティブな気持ちを与えてくれる効果があるとされています。

コリアンダー

3000年以上前から栽培されていたといわれています。また、聖書にも登場し、宗教的な場所で活用されることもありました。

夢を実現する意欲と活力を授ける効果が期待されます。

ジンジャー

料理にも使われ、またお茶などにも加工されます。飲食として取り入れる場合は、冷え対策に効果的です。ジンジャーのオイルをいれた足浴するのもいいですね。

香料として楽しむ場合は、前向きな気持ちを促進する効果が期待されています。

オ―ルスパイス

シナモン、グローブ、ナツメグ、こしょうの4大スパイスをミックスしたスパイスです。

料理やお菓子にもよく活用されています。

その香りは緊張の緩和や、気持ちの活性化が期待されています。

クミン

古代インドでは治療薬として使われていたこともあります。大変貴重なものでもありました。

安心感を与える効果があるとされます。

ナツメグ

古代から治療薬や魔よけとして使われてきました。16世紀頃から、ヨーロッパでナツメグの取引が盛んになりました。

種子は肉荳蔲という名の生薬で、東洋医学でも用いられています。

気分を落ち着かせると同時に、気持ちを活性化する効果もあるとされています。

ブラックペッパー

古代より治療薬として活用されてきました。ピリッとした辛さが際立つスパイスです。

積極的な気持ちにさせ、行動力や熱意を高める効果があるとされています。

カカオ

原産はメソアメリカで、紀元前より利用されていました。大変高価なもので、貨幣としても使われていたこともあります。コロンブスがヨーロッパに持ち帰ったときは、その利用法がわからなかったそうです。のちに、砂糖や香料と合わせ、チョコレートに加工されました。

チョコレートの甘い香りが楽しめる精油です。リラックスしたい時におすすめ。

柑橘系やスパイス系との相性も◎

コーヒー

現在のような、焙煎した豆から抽出したコーヒーとして出てきたのは13世紀以降といわれています。当初は宗教的な儀式のときのみ、使用されていました。一般市民が飲むことを認められたのは、15世紀に入ってからです。

酸味や苦みのある香りは、不安や緊張からの解放を期待されています。

また、シナモンやジンジャーとミックスしても楽しめます。

バニラ

その甘い香りは、製菓の材料としてもおなじみです。マダガスカル産が特に香り高いことで有名。

バニラの香料となるのは種子ですが、もともと甘い香りがするわけではありません。発酵等の加工を得へ、独特の香りが出てきます。

バニラの香りは、幸せな気分を高める効果が期待されています。

2-3、精油の注意点

精油を使用する際には注意することもあります。使用前によく確認しましょう。

  • 原液を直接肌につけない。肌につける際は、キャリアオイルで希釈すること
  • 飲まない
  • 粘膜につけない
  • 火のあるところで使用しない
  • 光毒性のある精油を肌につけたまま日光に当たらない(*ベルガモット、アンジェリカ、レモン、グレープフルーツ)
  • 3歳児未満の子供の肌につけない
  • 妊娠中の人は、トリートメントとして使用するのは控える

3章 最後に

アロマテラピーについてまとめてみました。参考になりましたか?

アロマテラピーのメリットは、手軽に楽しめるところです。

一方、東洋医学や漢方にも応用され、アロマテラピーは非常に奥が深い一面もあります。

もっと好きな香りを探し、アロマテラピーの楽しさがより深まるといいですね。

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