ウェディングブーケのデザイン9選! 最適なデザインと花を選ぶポイント

人生の一大イベントである結婚式、披露宴。

入念な計画を立て、ドレスや式会場の装飾を厳選する新婦は多いでしょう。
式を彩る小物はたくさんありますが、中でもブーケの存在感は大きいです。ドレスと合わせ、また式のテーマや雰囲気と合わせる必要もあります。

この記事では「式に華を添えるブーケ選び」のポイントを紹介しましょう。

どんなデザインがあるかわからない、ドレス別に合うブーケを知りたいというに役立つ情報をまとめました。

 

1章 ウェディングブーケとは?

1-1、「ブーケ」と「花束」の使い分け

ブーケ(bouquet)とは、フランス語で「花束」をさします。
日本で花束が定着したのは戦後です。それまでの日本の花文化は華道でした。

一般的に、日本ではブーケと花束を使い分けする習慣があります。

ブーケは結婚式のとき、新婦が持つ花束のこと。花束はお花屋さんなどで購入し、持ち帰る際やプレゼント用に包装されたものをさしています。

なぜ、結婚式のときに持つ習慣が生まれたのか知っていますか? 花嫁がブーケ持つようになった由来などを紹介しましょう。

1-2、なぜブーケを持つのか

由来

20世紀に入ると、一時期ヨーロッパでは男性が婚約した女性に毎日花を贈る習慣がありました。それが時を経て、結婚式の朝に新婦にブーケを贈る習慣に変わったようです。これが、ウェディングブーケの始まりといわれています。

また、別の説もあります。19世紀前半ごろには男性がプロポーズをするために、野の花を摘んで女性に贈ったことがその始まりという説です。

女性は承諾の返事として、花束から1本抜きとり、男性の胸にさしました。これがブートニア(新郎が胸元につける新婦と同じ花)の始まりとされています。
そのため、結婚式の際に花嫁がブーケを持つことは、「私はプロポーズされました」という証になるのです。

この経緯から、結婚式のブーケ代は男性が負担するのが一般的になりました。

魔除け

ブーケは白い花が選ばれることも多いです。それは、白が魔除けの色とされていたからです。
また、ハーブにも魔除けの効果があると考えられ、ブーケにハーブを入れていた地域もあったようです。

2章 ウェディングブーケ選びのコツ

結婚式に華を添えるブーケは、なくてはならない存在です。ドレスや雰囲気に合った色、大きさ、デザインなどを選びたいところです。
この章では、ベストなブーケを選ぶためのポイントを紹介しましょう。

2-1、相場は?

最初に、ブーケのおおよその購入価格を確認しておきましょう。
花屋さんで見かける花束の価格を連想している人は要注意です。ブーケはベストな状態の花が使われ、また高い技術をもって作られます。なので、一般の花束に比べ、価格も高めとなります。

  • 街の花屋さん… 約2~3万円
  • 雑誌で紹介されるような有名ショップ… 約4~5万円
  • ホテル内など会場付属の花屋さん… 約5~7万円
  • 一流ホテルや有名デザイナー… 約7~10万

価格は、使う花やボリュームにもよります。
ただし基本的に、会場のホテルなどに依頼すると割高になります。

もしブーケや装花の予算を抑えたいのであれば、花の種類は指定せず、色だけオーダーする方法もあります。

ブーケの種類別相場は、「ブーケの種類」で紹介しましょう。

2-2、ブーケの手配

ブーケは会場となるホテルなどに依頼するか、気に入ったショップにオーダーするのが一般的です。ショップに依頼する際は、それを式の当日に会場に届けてもらうなどの手配まで行う必要があります。

もし、ショップに依頼したい場合は、ブーケの持ち込みが可能かどうか、会場に確認をとることはお忘れなく。

ここでは、ショップに依頼する場合の流れと注意点を紹介しましょう。

まず、ブーケのデザインや依頼するショップを決める前に、やっておくべきことがあります。

1、ドレスの選定

ブーケのデザインから決めるのはNG。これはホテルなどの開錠に依頼するケースでも同じです。
ブーケはあくまでもドレスや着物に華を添えるもの。衣装と合っていなければ、その美しさも半減してしまうでしょう。

ドレスのタイプや色も様々な一方、ブーケにも種類があります。

また、式の雰囲気や当日つけるアクセサリーとの兼ね合いもあります。ブーケ選びは、式の骨格が決まってからにしましょう。

2、式のテーマ、会場の装花を決める

式にはテーマが必要となります。
アットホーム、和式、シンプル、カジュアル、伝統的などがあります。

このテーマによって、会場内で使われる花も変わってきます。

例えば、場内では夏を象徴する花、ひまわりが使われているとしましょう。一方で、新婦のブーケが冬の花、ポインセチアだったらどうでしょうか。ちぐはぐで統一感に欠ける印象があります。

3、ショップを回り、ブーケのデザインなどを深める

ショップによっても扱う花の種類やデザイン性は異なります。どこも同じとは思わず、直接お店に足を運び、スタッフの方にどういうデザインが可能なのか聞いてみましょう。
その上で、自分が持ちたいデザインを具体化していきます。

4、ショップを決める

ほしいブーケの作成をしてくれるショップが見つかったら、依頼しましょう。

さらに具体的なデザイン、予算等を相談。お色直し用のブーケや、ブートニアの相談もこの際に行ってください。

5、式当日の搬入方法や時間の確認

式当日はバタバタして、細かいことに気が回らないものです。何時にどういう状態で届けてくれるのかしっかり確認してください。
また、式後にブーケを保存したい人は、その方法も検討してみてください。

2-3、ブーケの種類

一口にブーケといっても、様々なデザインがあるのを知っていますか?
ドレスのデザイン、新婦の雰囲気、使いたい花などによって向いていないデザインもあります。

総合的に考えて、ベストなデザインを選びましょう。

また、ブーケをどこに頼むのか、どの花を使うのかでかなり金額が変わります。あくまで相場を目安と考えてください。

クラッチブーケ

茎がリボンなどで隠されておらず、花をナチュラルに束ねた状態。サイズは大きくも小さくもできます。
茎の切り口がむき出しで、保水処理がされていません。その分安価となっています。

使う花によって、カジュアル、シック、シンプルなど雰囲気も自在に作れます。数種類の花を使うと、ゴージャスな印象になります。

金額の相場:10,000~20,000円。

ラウンドブーケ

真上から見ると真ん丸なブーケです。ブーケの中で、一番古典的な形といっていいでしょう。
茎はリボンなどでラッピングされ、保水加工もされています。

色を統一するとスタイリッシュな印象に、色を複数混ぜるとかわいい印象になります。

また、ドレスの形を選ばないのも特徴です。

金額の相場:15,000~25,000円

メリア

プリザーブドに加工した花びらを1枚ずつ何枚も重ね、大輪の花をかたどったブーケです。実際にはないサイズのバラやダリアをイメージしてもらうとよいでしょう。
「メリア」は、お花の「カメリア(camellia)」が名前の由来です。カメリアとは英語で椿を意味し、花びらの数が多い椿に似ていることから名付けられたそうです。

インパクトがある一方、上品な印象です。和装、洋装を問わず合うのも◎。

金額の相場:1,5000円~。

ボールブーケ

まん丸で、持ち手が付いたバッグ型のブーケ。両手が空くので利便性もあります。最近では和装と合わせる人も増えています。
丸い形は、スレンダーなドレスには不向きかもしれません。

金額の相場: 20,000円~

ティアドロップブーケ

しずくの形を逆さにしたスタイルのブーケです。縦に長さがあります。ゴージャス感が出やすいのもこのタイプです。ラウンドブーケの下の部分にワイヤーをつけ、花を流している構造です。

金額の相場:25000~35,000円

キャスケードブーケ

キャスケードブーケとは「小さな滝」という語源があり、流れるようなデザインが特徴です。
ティアドロップブーケよりも長いです。

ラウンドブーケのようなものと、下に流す用の花を別々に作り、合体させます。
正統派のドレスに合うのもこのタイプです。

ただし、制作に時間と高い技術がいるため、ブーケの中でも価格は高めです。

金額の相場:35,000円~。

オーバルブーケ

宝石のオーバルカットをイメージした、縦にやや長い楕円の形をしています。
形はティアドロップブーケとやや似ています。大振りの花で作るとより映えます。

金額の相場: 25,000円~

スレンダーブーケ

カラー、ユリ、アマリリス、カサブランカなど、背の高い花を生かしたブーケ。茎の長い花を数本まとめただけの、スタイリッシュなシルエットです。腕に抱えて持つことから、アームブーケとも呼ばれています。
クールでシンプルなデザインなため、ドレスと新婦の雰囲気を選びます。

金額の相場:10,000円~

リストブーケ

リストバンドのように手首につける小ぶりのブーケです。かなり小さいため、花も10本以内で作られることが多いようです。
手が空き、洋装ならドレスのデザインも選びません。また、手軽に自分で作ることもできます。

金額の相場:3,500円~

トス用ブーケ

使用したブーケは記念にとっておき、トス用は別に用意する人もいます。
基本的に新婦が持つブーケよりかなり小ぶりです。花やデザインは選びません。

金額の相場:3000~5000円

2-4、ドレスのタイプ別

ウェディングドレスにも様々なタイプがあります。
また、サテン、レース、オーガンジー、レースなど生地によりかなり印象も変わります。

ここではドレスのデザインタイプ別から、合うブーケを見ていきましょう。

Aライン

腰から下がAの字型に広がるタイプ。ウェディングドレスの中でも特に人気のデザインです。
1955年にクリスチャン・ディオールが発表したデザインです。腰から下がストンと落ちたシルエットは、シンプルでスタイリッシュな印象です。

最近はレースなどをつけ、ゴージャスなデザインも多くあります。選択肢の幅が広いデザインといえるでしょう。新婦の雰囲気や体形も選びません。身長が高く見えるというメリットもあります。

相性のよいブーケ:キャスケード、ラウンド、スレンダー、オーバルブーケ など。
基本的になんでも合います。ただし、大きすぎるブーケを持つと、ウェストの周辺が大きく膨らんで見えます。ウェストを強調したデザインですので、バランスが大切です。

プリンセスライン

Aラインと並んで人気のデザインです。基本的な形はAラインと同じですが、腰から下にかなりボリュームのあるデザインです。
新婦の体形や身長を選びません。

目立ちますので、広い披露宴会場に向いています。

また、おなか回りが隠れるため、マタニティーウェディングにも人気です。

相性のよいブーケ:キャスケード(ショートタイプ)、クラッチブーケ、ボール、ラウンド、オーバルブーケ など。
ウェストから下にボリュームのあるデザインのドレスなので、ブーケも丸みのあるものが合います。

ベルライン

中世ヨーロッパの貴族が、舞踏会のときに着ていたドレスのデザインを基調としています。
腰より下が、ベルのような形になっています。ただし、プリンセスラインほどふわっとはしません。ウェストに切り返しがあるのも、プリンセスラインとの違いです。

クラシックなデザインなので、ヘッドアクセサリーはティアラがよく似合います。

相性のよいブーケ:オーバル、ラウンド、ボールブーケ など。
格式高い印象のドレスです。クラシカルな雰囲気を壊さないために、ブーケも正統派を思わせる丸みのあるものを選びましょう。

マーメイドライン

人魚姫のようなシルエットを基調としています。腰回り、ヒップラインを強調し、ひざ下が広がっています。腰のラインが協調されたデザインとなります。大人の女性を演出できます。
裾にフリルをたくさんつけると、華やかさがアップします。

体のラインで着こなすドレスなので、胸や腰のメリハリがある人におすすめです。

相性のよいブーケ:スレンダー、クラッチブーケ など。
大人の女性を演出するシルエットのドレスです。丸みのあるブーケよりも、すらっと長さがあり、シンプルなものが似合います。

スレンダーライン

上から下まで、ボリューム感なくすとんと落ちているデザインです。本当にシンプルなものだと、ワンピースのようにも見えます。
清楚で、落ち着いた雰囲気にしたい人におすすめ。

相性のよいブーケ:キャスケードブーケ など

下に流れるシルエットのドレスです。同じく下に花が垂れているキャスケードブーケで統一感を出し、落ち着いた雰囲気を演出できます。

エンパイアライン

2008年ごろより人気が高まってきたデザインです。
「エンパイア」とは、皇帝の意味。ナポレオンの妻、ジョゼフィーヌが好んで着たデザインから、この名前が付いたともいわれています。

シルエットはAラインに似ています。ただし、エンパイアラインは胸元のすぐ下に切り返しがあり、おなか回りがふっくらしたデザインが特徴。
古代ギリシアの女神がまとったドレスをイメージしています。

マタニティーウェディングや、おなか回りの体形を出したくない人におすすめです。また、年代を問わず着ることのできるデザインでもあります。

相性のよいブーケ:キャスケード、クラッチ、ラウンド など。
清楚な雰囲気のあるドレスですが、合わせる花によってもまた印象が変わります。豪華な雰囲気にしたいならキャスケード。かわいく仕上げたいならクラッチブーケがおすすめです。

ミニスタイル

ミニ丈のドレスです。親しい人だけの披露宴や二次会に向いています。格式のある式や、目上の人がたくさん来る式では控えた方がいいでしょう。

基本的に、合わせるブーケや小物は選びません。小物を自由に選びたい、という人に向いています。

アンクルスタイル

ドレスの丈がくるぶしまでのデザインです。動きやすいのが特徴です。普段履かないような高さのヒールの靴を履いて、ポイントにするのもよいでしょう。
裾を引きずったりするのが嫌な方におすすめです。

とても落ち着いて、大人っぽい雰囲気になります。

基本的に、合わせるブーケは選びません。ただし、ややカジュアル感があるドレスなので、小ぶりのサイズにするとよいでしょう。

2-5、和装に合うブーケ

和装ときくと、白無垢を連想する人も多いはず。一方、今は白無垢以外の着物も多様な模様があって鮮やかです。
ブーケとはもともと洋装のときに持つものなので、和装に合わせる習慣はありませんでした。でも近年は、和装にブーケを持つ新婦も多くなってきています。

ただし、和装に合うブーケのデザインや花は意外と限られています。先に、和装全般に合うおすすめのブーケと花を紹介しましょう。

・スレンダーブーケ(アームブーケ)
和装全般に合わせやすいデザインです。使われる花もカラーなど、シルエットのシンプルな花が多いのも特徴。スタイリッシュにきまります。また、大輪のダリアを1本持つのもインパクトがあります。

・クラッチブーケ
クラッチブーケは茎にリボンなどつけず、ブーケの中でもナチュラルなスタイルです。和装は華やかな柄や色調が多いので、シンプルなブーケの方が似合います。

また、サイズは小ぶりにするとよいでしょう。大きなブーケを持つと、ややごちゃごちゃとした印象になるかもしれません。

・合う花
和装は、合う花も限られてきます。胡蝶蘭、ユリ、桜、ダリア、椿、菊、カラーなどがよく合います。例えば、着物が桜柄の場合、ブーケも桜にすると統一感が出ます。

白無垢

正統派の和装です。
打掛から掛下、帯や小物も白でそろえています。本来は、白無垢姿でブーケは持ちません。

ただし、最近の結婚式は伝統的なしきたりも柔軟になってきています。例えば、ある有名な若手女優が明治神宮で和装の挙式をあげたときは、白無垢姿で頭には大きな花をつけていました。

ちなみに、打掛とは着物で一番外側に羽織る生地のこと。室町時代ごろから、武家の女性が羽織ったのが始まりとされています。
掛下は打掛の下に羽織る着物です。広義には、肌着のような役割をする着物のことです。

ブーケを持つ際に気を付けたいのは、白無垢の白いイメージをあくまで壊さないことです。

花は白系で統一するとよいでしょう。または、白い花の中に赤い花を数本混ぜ、ポイントにしてもいいです。

色打掛

白以外の打掛のことをさします。花嫁の正礼装であり、白無垢と同等の格式があります。色鮮やかで、荘厳な模様が織り込まれているのが特徴。
挙式は白無垢を着て、披露宴は色打掛を着ることも多いです。

主な模様に以下のものがあります。

  • 鶴… 長寿を象徴する鳥。同じく長寿を象徴する松と一緒に描かれることも多いです。
  • 七宝… 仏教で金銀などの富を意味します。
  • 菊… 蘭、竹、梅と並ぶ四君子(草木の中の君子)。四季の花が全て描かれた柄には、「一年中幸せに」という願いも込められています。
  • 桜… 日本の国花。「神が座る木」とも言われる、縁起のよい花です。
  • 牡丹… 富を象徴する花。また楽園に咲く花ともいわれています。
  • 宝尽くし… 七宝、亀甲、打ち出の小打ちなど、宝の品々を散りばめた柄。

ブーケは色打掛の柄や色を生かすものにします。カラフルな着物なので、花は単一の色で統一した方がいいでしょう。

引き振袖

色打掛が武家の女性の花嫁衣裳だったのに対し、引き振袖は一般女性の花嫁衣装でした。
特徴は、おはしょり(着丈の余った部分)があまりなく、裾を引きずっていることです。その点で、成人式などで着られる振袖とは異なります。

神前式で式をあげる際、着られるのは本来黒地に模様の入った黒引き振袖のみです。

ですが最近は白地のものもあり、しきたりにこだわらない風潮になっています。
和装の式では、白無垢で式をあげたあと、引き振袖で披露宴に臨むケースも多いです。

色打掛と似ていますが、色打掛ほどのゴージャスさはありません。シンプルな和装にしたい人に向いています。

色打掛同様、着物の色や柄と調和がとれるデザインと花の色を選びましょう。基本的に3色以内にまとめた方がベターです。

十二単衣

平安時代から始まった貴族の正装です。現代の式でこれを着たら、かなりインパクトがあります

ただし、十二単でブーケを持つのは難しいでしょう。十二単を着る際、女性は手に檜扇と呼ばれる、木でできた扇を持つのが通例です。現代の式に柔軟性があるといっても、あまり形を崩さない方がよいときもあります。

2-6、ブーケと合わせる他の小物

ドレスや着物を着る際、必要な小物はブーケだけではありません。
特に洋装では、アクセサリー類、グローブ、シューズなど複数の小物を組み合わせることになります。

中でもブーケとの調和を考えなければならないのが、ヘッドアクセサリーです。

ヘッドアクセサリーとは、頭につけるアクセサリーのことです。その種類と、ブーケを合わせる際の注意点をみてみましょう。

ティアラ

王冠のアクセサリー。格式の高い雰囲気を演出できます。
ブーケはボリューム感のあるものの方が、その雰囲気に合います。

クラウン

王冠をミニサイズにしたアクセサリー。ティアラよりバリエーションが豊富で、かわいい印象になります。
ブーケはピンク系など、かわいい色でまとめるのも◎。

ボンネ

大き目のバレッタ。正統派のドレスに合います。ブーケもクラシカルな印象で丸みのあるデザインがよく合います。

ラリエット

ひも状で、留め具のないアクセサリー。髪の毛と一緒に編み込むスタイルや、おでこに垂らして使います。
編み込んで使う場合、明るい色の花を選ぶとかわいい印象になります。

おでこから垂らす場合は、白など淡色でまとめた方が神秘的でシックにきまります。

花冠

かわいさを演出できます。生花、造花、プリザーブドフラワーのどれででもつくれます。
ブーケと同じ花を使えば、間違いありません。同じ花でなくても、同系色でまとめるなど、統一感が出ることが大事です。

また、大きい花を使うと、頭も大きく見えます。小ぶりにまとめるのが◎。

生花

生花を2,3本頭に飾ります。大きい花ほどインパクトが出ます。花冠と同じく、ブーケと同じ花か、同系色でまとめるのが基本です。ブーケのデザインは選びません。

カチューシャ

パーツが一列に並んだシンプルなものから、大きなリボンなどがついたものもあります。
シンプルなデザインなら、ブーケは選びません。大きな装飾のついたものなら、ブーケは小ぶりの方がバランスはとりやすいかもしれません。頭のアクセサリーもブーケも大きいとなると、やりすぎている印象がやや否めません。

3章 花を色別に選ぼう

どんな種類の花があるのかわからない、という人もいるでしょう。そういう場合は色から選ぶのもありです。

式で好まれる花を、色別に紹介します。また、せっかく選ぶのでしたら、その花が持つ花言葉も一緒に参考にしてみてください。

3-1、赤

高級感や華やかさを演出したいときは、赤い花を使用するのがおすすめです。

    • バラ… 情熱愛情、あなたを愛します、貞節、美、模範的、熱烈な恋、私を射止めて
    • カーネーション… 熱烈な愛
    • ガーベラ… 神秘
    • フリージア… 純潔
    • ハイビスカス… あなたを信じます
    • グロリオサ… 華麗、栄光
    • 椿… 控えめな素晴らしさ、謙虚な美徳
    • センニチコウ… 変わらない愛情
    • 菊… あなたを愛しています
    • チューリップ… 愛の告白
    • ポインセチア… 祝福
    • アネモネ… 君を愛す

3-2、ピンク

かわいさ、柔らかい雰囲気を出したいときはピンクがおすすめです。

      • バラ… 美しい少女、しとやか、温かい心、満足、一時の感銘、愛を持つ、恋の誓い、幸福、感謝
      • 胡蝶蘭… あなたを愛しています
      • カーネーション… 美しいしぐさ、女性の愛、上品、気品
      • ガーベラ… 熱愛、崇高美
      • チューリップ… 誠実な愛、愛の芽生え
      • シクラメン… はにかみ、憧れ
      • 桜… 優美な女性
      • 椿… 控えめな美

3‐3、白

高貴で上品な印象にしたいのなら、白がおすすめです。他の色とも組み合わせやすいというメリットもあります。

        • バラ… 心からの尊敬、無邪気、純潔、恋の吐息、相思相愛、素朴、約束を守る
        • 胡蝶蘭… 清純
        • ガーベラ… 希望、律儀
        • グラジオラス… 情熱的な恋
        • スズラン… 幸福が訪れる
        • シクラメン… 清純
        • 椿… 申し分のない魅力、完全なる美しさ
        • ユリ… 純粋、無垢
        • 矢車草… 幸福、幸運
        • ジャスミン… 柔和
        • カラー… 華麗なる美、乙女のしとやかさ
        • ユーチャリス… 気品、清らかな心
        • カスミソウ… 無邪気、親切、幸福
        • アネモネ… 真実、希望
        • レースフラワー… 可憐な心、感謝

3-4、黄色

オレンジなど同系色でまとめるとかわいい印象になります。青や紫と合わせると、華やかさが増します。

        • バラ… 友情、献身、可憐、美、さわやか、あなたを恋します、平和、愛の告白、励まし
        • ひまわり… あなただけを見つめます

3⁻5、青

さわやかでクールな演出に向いています。

          • ブルースター… 信じあう心、幸福な愛
          • デルフィニウム… あなたは幸福を振りまく、誰もがあなたを慰める

3-6、紫

荘厳で高貴な印象になります。

          • バラ… 誇り、気品、尊敬、王座、上品
          • パンジー… 私を想って
          • チューリップ… 不滅の愛
          • アネモネ… あなたを信じて待つ

4章 ブーケのありがちなハプニングとお悩み

計画を練って式当日に臨んでも、思わぬハプニングが起きることもあります。そのような事態を避けるためにも、起こりがちなハプニングを事前に確認しておきましょう。

4-1、ブーケトス、ブーケプルズ

ブーケトスは、新婦が後ろ向きになって招待客にブーケを投げるイベントです。受け取った人は、次に結婚できるという言い伝えがあります。披露宴の中でも盛り上がるイベントのひとつでしょう。

最近はブーケにくじ引きのようにリボンが何本かつけられ、それを同時に招待客が引っ張るという形式もあります。ブーケプルズと呼ばれる演出です。

しかし、この演出はトラブルが起こりやすい面もあります。例を紹介しましょう。

独身者の名前を呼ぶ

司会者が、招待客の中から独身者を名指しで檀上に呼び、ブーケトスを行ったケースです。独身であることを人前で言われ、気まずい思いをする人もいるでしょう。

このような事態を避けるためには、招待客の選別をせず老若男女に向けてブーケトスをすること。
招待客にブーケを贈る演出と考え、独身者に贈ることにこだわらない方がいいでしょう。

招待客が誰もほしがらない

本来盛り上がるイベントですが、招待客が誰もほしがらなかったケースです。特に、招待客が既婚者ばかりのときに起きやすいかもしれません。

このようなハプニングを避けるためには、あらかじめ招待客の数分小さなブーケなどを用意しておくのもよいでしょう。

ブーケが招待客まで届かない

新婦と招待客の間に距離があり、中間にブーケが落ちてしまうケースです。また、それを無理に受け取ろうとして倒れる招待客もいるようです。

事前にブーケの重さや、招待客との距離感などを把握しておくのがベターです。

ブーケプルズの紐が切れた

ブーケプルズの紐が紙だったため、一斉に引っ張ったときに切れたケースです。盛り上がる場面も盛り下がってしまいます。

紐はリボンなど切れないものにしましょう。

ブーケプルズの紐が絡まった

紐が何本もあると絡まってしまうこともあります。
対象となる人数が多いときは、ブーケトスやあらかじめ用意した花を配る方がいいでしょう。

4-2、注文と違う

ブーケの仕上がりや、会場の装花がオーダーしたものと微妙に違うというケースもあります。

このケースで大切なのは、生花は細部まで思い通りにならない、という前提でいることです。

生花は基本的に、天候や季節に左右されるものです。入荷する日によっては、同じ花でも微妙に色や大きさが異なることもあります。
また、会場の雰囲気や生花のアレンジで、その印象も異なってきます。

生花は、前日や当日にアレンジされることがほとんどです。なので、リハーサルをして事前に確認、ということもできません。つまり、当日の一発勝負です。

もし、イメージ通りになるか不安があるのでしたら、造花やブリザーブドフラワーを使うのがおすすめです。

これなら、事前に使うものを確認することが可能。リハーサルなどで実際にアレンジされたものを見ることもできます。
また造花は実際の生花にはない色合いを出すことができるので、逆にアレンジが広がる可能性もあります。

4-3、造花はあり?

限られた予算内で式を挙げるのですから、費用をかけるところとかけないところのメリハリは重要です。
ブーケは決して安いものではありませんので、費用を抑えたい人もいるでしょう。

そんな人向けに、造花で作ったブーケも登場しています。生花よりもかなり費用を抑えられるのが、最大のメリットです。
しかも精巧にできた造花を使用するため、一見では生花と区別がつかないものもあります。

造花を使ったブーケには費用以外にもメリットがあります。みてみましょう。

          • 式中に折れることもなく、しおれてくる心配がありません。
          • 季節など外部の影響を受けません。生花だと、天候の関係でほしい花が手に入らなかった、なんてこともあり得ます。でも造花は心配なく、自分の好きな花を使うことができます。
          • いつまでも思い出として残しておくことが可能。また保管のためのメンテナンス費用もかかりません。
          • 海外で式を挙げる場合、飛行機に入れて持っていけます。生花に比べると、運搬もしやすいのが特徴です。

どんなデザインなどが可能か、一度扱っているショップに行ってみるとよいでしょう。

4-4、ブーケは2つ用意するべき?

結婚式と披露宴ではウェディングドレスと、お色直しとしてカラードレスを着るのが一般的です。

そこで悩ましいのが、ウェディングドレス用と、お色直し用にブーケを2つ用意するべきかという点です。ウェディングドレスとカラードレスはデザインや色も異なりますので、それぞれのドレスに合ったブーケを用意したいと考える人は多いでしょう。

もちろん、着るドレスに合わせて2つ用意することはOK。ただし、その分費用も膨らみます。
どうしても2つ用意したい人は、ウェディングドレスは生花、お色直しは造花にするなど、使い分けをするのも手でしょう。

でも予算上、難しい人もいるはず。

そこで、ブーケを2つ用意しなくても済む方法をいくつか紹介しましょう。

お色直しも白いドレスを選ぶ

お色直しは鮮やかな色を選ぶのが一般的です。でも、お色直しでも白いドレスを選ぶ人は、意外と少なくありません。

単純に白を着たい、という理由の人もいます。ウェディングドレスを購入したのでお色直しも同じドレスだったというケースもあります。
カラードレスにこだわりがないのであれば、お色直しも白いドレスを着るのも◎。

その場合、「白に合うこと」を基準にブーケをオーダーすることをおすすめします。白に合わない色はそうないので、花の選択肢も広いでしょう。

また、両方のドレスのデザイン性を考慮して、やや小ぶりサイズにするとはずれがありません。

主張の少ないブーケをオーダーする

ウェディングドレスとカラードレス両方に合うよう、主張の強くないブーケを依頼するのもいいでしょう。何色も使わず、2~3色でまとめると◎。

お色直しはブーケではなく籠を持つ

お色直しは籠を持って登場する人もいます。
籠の中にはお菓子やメッセージカードを入れ、招待客一人ひとりを回って渡します。ブーケ以外の小物を取り入れるのも新鮮です。

また、招待客と触れ合う演出にもなります。

4-5、式後の保存方法

式後、ブーケを記念にいつまでも残しておきたいと考える人は多いです。
保存方法について、いくつか紹介しましょう。

ドライフラワー

予算や手間がかからず、一番手ごろではないでしょうか。基本的に干しておけば作れます。
ただし、個人でやると色あせが起き、きれいな色を保つことは難しいでしょう。特に赤バラ、赤カーネーション、赤ダリアなどは黒く変色します。

また、ブーケをドライフラワーにしてくれる専門の花屋さんもあります。花の水分を抜き、色合いや形を保存。カラカラの色あせたドライフラワーではなく、原型にかなり近い状態で保存できます。

使用後すぐに依頼しましょう。

押し花

専門のショップに依頼しましょう。

押し花といっても、ただ押しつぶすのではありません。花の水分を抜き、一度花びらを取って解体します。それから再度花びらを紙上で重ねていきます。はり絵のように花を再現します。壁掛けなどにできるので、場所をふさがないインテリアになります。

プリザーブドフラワー

専用の溶液を使い、生花にかなり近い状態で保存することが可能です。ブーケの形のまま残すこともできます。

また、最初からプリザーブドフラワーのブーケをオーダーする人もいます。これなら式後に慌てて保存依頼をする必要もありません。

庭に植える

バラ、アジサイ、菊などは挿し木にすることができます。ベランダやプランターに挿しておくだけなので簡単にできます。

5章 最後に

ブーケに関する情報を集めてみました。参考になりましたか?

ブーケはあくまでも小物のひとつです。
手元に持つものですから、他の小物に比べると目立つ存在です。また、装いの印象に影響を与えるものなので、慎重にえらびたいところです。

好み、雰囲気、予算など様々な角度から選んでみてください。

あなたにベストのブーケを持って、式に華を添えましょう!

提供・はな物語

こちらの記事は、プリザーブドフラワー専門店・はな物語の提供でお送りしました。

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