簡単ハーブ石鹸の作り方 肌に優しい精油を入れて潤いをアップしよう

無添加で、ハーブが入っているものや、精油の豊かな香りのする石鹸って使うと気分も明るくなりますよね。

ハーブや精油は心身にリラックス効果をもたらすことも知られています。それらが入った石鹸はたくさん販売されていますよね。プレゼントとして人に贈る人も多いでしょう。

そんなハーブ石鹸が、実は簡単に自宅で手作りできるって知っていましたか?

基本の材料も少なく、気軽に始めることができます。

また、乾燥ハーブの花びらや葉を石鹸の表面に散らすことや、クッキー型などを使って可愛い形にくり抜くこともできます。あなたのセンスで素敵にしましょう。

自分で作ったハーブ石鹸を使えば、毎日のバスタイムがもっと楽しくなりますよ。心にも体にも優しいハーブ石鹸作りの参考にしてみてくださいね。

 1章 基本の材料

この章ではハーブ石鹸を作るときに必要なものを紹介しましょう。

基本的な材料は、石鹸素地・ハーブ・精油です。

その3つについて、それぞれみていきましょう。

1-1、石鹸本体

ハーブ石鹸作りで欠かせないのは、石鹸本体となるソープベース。

このソープベースとは手作り石鹸用に、石鹸を粉状または粒状に細かく加工したものです。

これに水分を加えて練り、石鹸を作ります。

もしソープベースが手に入らない場合は、市販の無香料、無着色の固形の無添加石鹸でも代用できますよ。

無添加石鹸をおろし金ですりおろし、細かくするとソープベースとして使用することができます。

無添加石鹸を購入する際には石鹸の成分を見て、「石鹸素地」「水」とだけ記載されていることを確認してください。

石鹸作りには、苛性ソーダを使った方法もあります。

ただし、苛性ソーダは劇薬ですので購入の際に、印鑑や記名が必要な薬局があり、簡単には手に入りません。

万が一皮膚に付着することがあり、粉を吸い込んでしまうととても危険ですので、保護眼鏡と保護手袋が必要です。

危険性が高いので、今回の石鹸作りでは使用しません。

1-2、ハーブ

次にハーブについて紹介しましょう。

人々は昔から、身体にとって有効な植物をハーブと呼んで利用してきました。

怪我をしたところに塗ったり、風邪をひいたときに煎じて飲んだり、お風呂に入れて香りに疲れを癒されたりなど。

西洋のローズマリー・ラベンダー・ミント、日本のシソ・ヨモギ・生姜などは皆さんもご存じではないでしょうか?

石鹸作りではハーブを乾燥させたものを使います。

乾燥ハーブには無農薬栽培のハーブと、クラフト用のハーブがあります。

無農薬栽培のハーブは、農薬によって汚染されていない栽培方法で、ハーブティーとして人気があります。

クラフト用は無農薬栽培ではありません。用途としては、リース作りやポプリ作りに使用されることが多いです。

お好みでどちらを使ってもかまいませんが、よく乾燥されたもので、消費期限内のものを用意しましょう。

自分で栽培しているハーブを使用する場合は、乾燥させてから使います。

直射日光の当たらないあたたかく乾燥した、風通しの良い場所で、枝ごと束ねて吊るす方法があります。

茎のないハーブの場合は、花や葉をザルに広げて乾燥させてください。食器乾燥機や電子レンジ、オーブンの余熱などで乾燥させることもできます。

10日ほどしてバリバリと崩れるくらいになったら、乾燥材とともに、密閉して冷暗所保存しましょう。保存期間は約1年です。

1-3、精油

精油もまた、ハーブ石鹸作りの材料となります。

この記事では、3章で精油を使った手作り石鹸を紹介します。

植物の香りから抽出したオイルを、精油(エッセンシャルオイル)と呼びます。

自然の植物の香りには、多くの効果があります。

例えば、ストレスを緩和したり、熟睡を促進したり、気持ちを落ち着かせてくれたりなど。

精油は花・葉・根・果実・樹皮・樹脂などと、植物ごとに含まれる場所が違います。
そして効能も植物により違います。

この植物の香りを石鹸に加えることで健康と美容に役立てることができるといわれています。

 2章 ハーブを使った簡単な石鹸の作り方

この章ではハーブ石鹸の基本的なレシピを紹介しましょう。

紹介するレシピの分量で、50gほどの石鹸2つができます。お好みで100gの石鹸1つにしてもいいですね。

2-1、 ラベンダーの石鹸

ラベンダーのハーブを使った石鹸の作り方を紹介します。「2-2、マリーゴールドの石鹸」と「2-3、カモミール&ローズマリーの石鹸」の作り方も、これを基本とします。

ラベンダーには「洗う」という言葉の意味があります。

古代のローマで入浴剤や、洗濯時の芳香剤として使われていました。

ラベンダーは華やかさの中に落ち着きのある香りが特徴で、リラックス作用、安眠効果があります。さすが、「香りの庭の女王」と呼ばれるだけありますね。

この石鹸の色ははじめ薄いピンクですが、乾燥すると薄茶色に変化します。

肌をさっぱりとさせる殺菌作用が期待できます。

材料

  • 濃く入れたラベンダーハーブティー… 30ml(冷めないようにふたをしておきましょう)
  • ソープベース… 100g
  • 厚手または二重にしたビニール袋
  • お好みでクッキーなどの型

作り方

1、厚手または二重にしたビニール袋の中にソープベースを100g入れておきます。

2、作ったラベンダーハーブティー15~25mlを目安にして、少しずつ袋に入れます。

3、ドロドロにならないようラベンダーハーブティーの量を加減しながら入れ、ビニール袋をよく練ります。

ソープベースが粒状のものや、おろし金ですりおろしたものは、湯せんで柔らかくしてから使用すると良いでしょう。

お好みでハチミツを大さじ1加えると、洗い上がりがしっとりとします。

4、クッキー型でくりぬいたり、浅い型に入れて成型したり、手で形を整えます。

5、型から取り出して、2週間ほど乾燥させたら完成。

2-2、マリーゴールドの石鹸

マリーゴールドを使った石鹸は、濃く入れたマリーゴールドハーブティー30mlを使います。

マリーゴールドは、濃い黄色やオレンジの花で、花壇に植えられているととても目を引きますよね。

花の咲く期間がとても長いのが特徴。そのため、「何か月も通して」という言葉の意味である「カデンデュラ」が属名で、カデンデュラとも呼ばれています。

マリーゴールドは傷に塗る薬として、古くから使われて来ました。

マリーゴールドのハーブティーも肌に塗ることで、炎症を抑えやけどや傷、日焼けの後のスキンケアに効果があるといわれています。

肌荒れを予防する効果が期待できるマリーゴールドの石鹸は、敏感肌のお子様からお年寄りまで、幅広い年齢におすすめです。

2-3、カモミール&ローズマリーの石鹸

カモミール&ローズマリーを使った石鹸の作り方を紹介します。

カモミールには「大地のリンゴ」という意味があり、その名の通り、ほのかにりんごの香りがします。

リラックス効果が高いことで有名で、ヨーロッパでは煎じ薬として子供のころから親しまれているんですよ。

一方、ローズマリーには「海のしずく」という意味があり、花が海のように青い色でしずくのような形をしていることから、このように呼ばれています。

抗炎症作用のあるカモミールと、肌に優しく殺菌作用のあるローズマリーは、夏やスポーツ後の汗をかいた肌におすすめの石鹸です。

ちなみに、このローズマリーは若返りのハーブとして有名な話があります。

19世紀、宮廷一の美女とされたハンガリー王妃エリザベートは、その美貌を保つことに熱心だったことで有名です。

当時70歳を過ぎていたエリザベートは、美しさを維持するために、ローズマリーが入った液体を化粧水にしたり、飲んだりしていました。

そのおかげで若さを取り戻し、20代のポーランドの王子にプロポーズされたのです。

ローズマリーの石鹸を使うことが楽しみになるような話ですね。

2-4、ハーブ石鹸を作る際の注意点

楽しくハーブ石鹸を作るために注意していただきたいことがあります。

作っている最中は水分を多く含むため、石鹸の香りが強くなります。

乾燥すると弱まりますが、小さなお子様やペットなどに刺激にならないようお気を付けください。

また、作った直後の石鹸はよく乾燥させてください。

乾燥の目安は2週間です。 夏は乾燥しにくい季節となりますので、せっかく作った石鹸がカビたりしないよう気をつけましょう。

 3章 精油を加えた香り高い石鹸の作り方

この章では精油を加えたハーブ石鹸の作り方について紹介しましょう。

2章で紹介したハーブ石鹸の作り方に精油を加えると、香り豊かなものとなります。

作り方や道具は前の項目と同じですが、精油の量は、ソープベース100gに対して20滴以内としてください。

3-1、ローズゼラニウム&フランキンセンスの石鹸

ローズゼラニウム&フランキンセンスの精油を使った石鹸の作り方を紹介します。

「3-2、ラベンダー&ローズマリーの石鹸」と「3-3、ローズの石鹸」の作り方も、このレシピを基本とします。

これは美肌の効果を期待した石鹸となります。

ローズの精油は世界中の化粧品会社が買い求めるため、希少性が高いのも特徴。そのため、とても高価なものとなっています。

そこでこのレシピではローズの精油は使わず、ハーブに加工されたローズを使用します。

ローズのハーブは飲むだけでなく、入浴剤にしても肌に対して美容効果があります。

一方、ローズゼラニウムは、香りがローズに似ているためそう呼ばれているゼラニウムの花。

高価なローズの代用として使われることが多い精油です。肌への作用は優れていて、ニキビや湿疹などの改善に効果が期待されます。

炎症を抑え保湿をする作用があるので肌トラブルに悩む人は試してみてください。

花のローズやローズゼラニウムとは異なり、フランキンセンスは木の名前です。樹皮の内側にある樹脂を蒸留して精油にします。

その香りは心を落ち着かせ、静かな気分にさせてくれます。

肌へはアンチエイジング効果があると言われ、皮膚の再生を促す効果が期待されています。

このハーブ石鹸は、トラブルを抱えた肌におすすめの石鹸で、上品で落ち着きのある香りになります。

材料

濃く入れたローズハーブティー… 30ml(冷めないようにふたをしておきましょう)

  • ソープベース… 100g
  • ローズゼラニウムの精油… 15滴
  • フランキンセンスの精油… 5滴
  • 厚手または二重にしたビニール袋
  • お好みでクッキーなどの型

作り方

1、厚手または二重にしたビニール袋の中にソープベースを100g入れておきます。

2、ローズゼラニウムの精油15滴とフランキンセンスの精油5滴を加えます。

3、作ったローズハーブティー15~25mlを目安にして、少しずつ袋に入れます。

4、ドロドロにならないようローズハーブティーの量を加減しながら入れ、ビニール袋を練ります。

ソープベースが粒状のものや、おろし金ですりおろしたものは、湯せんで柔らかくしてから使用すると良いでしょう。

お好みでハチミツを大さじ1加えると、洗い上がりがしっとりとします。

5、クッキー型でくりぬいたり、浅い型に入れて成型したり、手で形を整えます。

6、型から取り出して、2週間ほど乾燥させたら完成。

3-2、ラベンダー&ローズマリーの石鹸

ラベンダー&ローズマリーの精油を使った石鹸の作り方を説明します。

ラベンダー&ローズマリーの精油には、肌のコンディションを整える役割があるとされています。

そのため、この石鹸は肌トラブルを抱えた人にはおすすめです。

このレシピではラベンダーの精油を使っていますが、ラベンダーの精油にはいくつか種類があります。ポピュラーな3点を紹介しましょう。

コモン ラベンダー

フローラルなハーブの香りで人気があります。

幅広い肌のトラブルに効果が期待されます。

スパイク ラベンダー

フレッシュで爽やかな香りです。

肌へは抗炎症作用とニキビを治す効果が期待されます。

フレンチ ラベンダー

爽やかな草原の香りです。

殺菌効果、鎮静効果が期待されます。

これらのラベンダーの中からさらに好きな香りを選んでみると、石鹸作りがより楽しくなりますよ。

また、ローズマリーの精油にもいくつか種類があります。以下はポピュラーな3点です。

ローズマリー シネオール

冴えた強いハーブの香り

ローズマリー カンファー

緑を思わせる清涼感のある香り

ローズマリー ベルべノン

ハーブのすっきりとした香り

ローズマリーの精油は、肌が引き締まり、頭皮の不調を改善する効果が期待されます。

3-3、ローズの石鹸

ローズの精油を使った石鹸の作り方を説明します。

最も贅沢で女性に人気のローズ石鹸です。バラの甘く甘美な香りは、古くから愛されてきました。まさに石鹸にはうってつけの香りといえますね。

女性ならずとも誰もが憧れるローズ石鹸。気に入ったら、もうほかの石鹸は使えなくなるかもしれませんよ。

ローズの精油にもいくつか種類があります。ポピュラーな3点を紹介しましょう。

ダマスクローズ ローズオットー

高貴なバラの香り。抗菌効果が高い

ダマスクローズ アプソリュート

甘美なバラの香り。抗菌効果が高い

ローズアルバ

濃厚な白いバラの香り。スキンケアに向いている

あまり見かけませんが、この他にもキャベッジローズやティーローズなどがあります。

いずれも敏感肌・乾燥肌に向き、保湿効果が期待されます。

3-4、ハーブ石鹸を作る際の注意点

楽しくハーブ石鹸を作るために注意していただきたいことがあります。

  • 精油を使用する際に、敏感肌の方やお子さまは、少ない量からお試しください。
  • 精油は消費期限内のもの、香りが飛んでしまっていないものをお使い下さい。
  • 原液が直接手につかないように気を付けましょう。
  • 精油の香りは石鹸が乾燥すると弱くなりますが、作っているときは強く感じるかもしれません。刺激が強いと感じたら、換気やマスクの着用をお勧めします。

石鹸の色は精油の色と量に大きく影響されます。

乾燥するにしたがって変色するのも楽しみの一つです。

4章 最後に

ハーブ石鹸の作り方、いかがでしたか?

手に入りやすいハーブや精油を使い、簡単に作れるレシピを紹介しました。ハーブ石鹸作りが初めての人におすすめです。

作った石鹸は自分で使う以外にも、人にプレゼントしても喜ばれそうですね。ここで紹介されている石鹸は無添加のものなので、添加物や成分を気にする人にも歓迎されそうです。

基本の作り方に慣れたら、もっと自分の好きなハーブや香りを探して加えてみるともっと石鹸作りが楽しくなりますよ。

この記事のレシピを土台にして、あなたのオリジナルハーブ石鹸を作ってみてくださいね。

提供・はな物語

こちらの記事は、プリザーブドフラワー専門店・はな物語の提供でお送りしました。

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