混同してない?プリザーブドフラワーと生花の6つの違いを紹介 | プリザーブドフラワーの誕生日プレゼント はな物語

混同してない?プリザーブドフラワーと生花の6つの違いを紹介

プレゼントやウェディングブーケで人気急上昇中のプリザーブドフラワー。「枯れない花」として長く記念に飾っておけるのが大きなメリットです。

最近ではお供え用など、用途に合わせてアレンジメントも豊富になってきています。

でも、そもそもプリザーブドフラワーとはどんな花なのか知っていますか?造花やドライフラワーと混同している人も多いようですね。

プリザーブドフラワーは、preserved(保存された)の名前の通り、長く保存できるよう加工された花のこと。生花を特殊な溶液に漬けて脱色した後、人体に無害な色素や保存液を花に吸わせて作ります。

本物の花を使っているので造花ではありませんし、ドライフラワーのように乾燥した感じもなし。見た目や肌触りに柔らかさやみずみずしさがあるのが特徴です。

ただし、プリザーブドフラワーが生花から作られているといっても、生花とはかなり異なる点もあります。それぞれにメリット・デメリットがあり、活躍できる場面が違うからです。

この記事では、6つの観点から生花とプリザーブドフラワーの違いを比較します。 両者の違いをきちんと抑えることで、贈る目的に合わせた最適なプレゼントの花選びの参考にしてみてくださいね。

1章 見た目に違いはある?

1-1、プリザーブドフラワーの見た目

プリザーブドフラワーでよく心配されるのが、生花に比べて見劣りするのではないかという点です。

ですが、見劣りはしません。というのも、プリザーブドフラワーはあくまで生花を加工した花です。見た目は生花とほとんど変わらないんですよ。

また、プリザーブドフラワーは、花の色を抜いた後に再度色素を使って染色し直して作ります。ですから自然界にはない色を、アレンジの目的や好みに合わせて発色させることが可能です。

ただし、花自体はとてもデリケート。退色や色移りには注意が必要です。

1-2、生花の見た目

生花には自然の色合いがあります。新鮮な花だからこそ実現できる一期一会の花の形や色、醸しだされる雰囲気は生花ならでは。

たとえプリザーブドフラワーの方が色のレパートリーでは上でも、自然の色には独特の美しさがあります。

ただし、一番美しい期間は数日間だけ。生花店で売られている花は、その花の一番良い見頃のものです。その一番いい時期を外してしまうと、枯れやしおれが目立ってしまうのでタイミングが重要です。

2章 日持ちの違いは?

2-1、プリザーブドフラワーの日持ち

プリザーブドフラワーの最大の利点ともいえるのが、花を長く楽しめるということでしょう。記念日に贈る花束やウェディングブーケをプリザーブドフラワーであつらえる人も増えています。

プリザーブドフラワーは高温多湿に弱いため、日本の気候にはやや不向きともいわれています。といっても、しっかり管理すれば1~2年は楽しむことが可能。

1日でも長持ちさせるためには、正しく管理することが大事です。直射日光、強風を避け、ホコリをこまめにとってあげましょう。

2-2、生花の日持ち

生花の見頃は短く、特に気温の高い夏はあっという間に枯れてしまうことも。ですので、プリザーブドフラワーと比較すると日持ちは決して良くありません。

少しでも長持ちさせるには、こまめに水を取り替えること、直射日光を避けることなどがポイントです。

3章 手入れ・管理法の違いは?

3-1、プリザーブドフラワーの管理法

プリザーブドフラワーの管理方法は、生花のそれとは異なります。

まず、水やりの必要がないことが大きな違いです。

でも、プリザーブドフラワーは水やりの必要がありません。ですので、花の管理に不慣れな人への贈り物としても適しているんですよ。

ただし、プリザーブドフラワーに何も手入れが必要ない、ということではありません。実はプリザーブドフラワーはかなり繊細な花。乱雑な管理をすると数か月でだめになってしまうなんてことも。

特に、直射日光と湿気は大敵です。

直射日光に長い時間さらされると退色の原因になります。前述したように、プリザーブドフラワーは人工的に着色されています。強い光に当たると、着色料が液体化してきてしまうのです。

液体化した着色料が衣類に付くと、とることは難しいので要注意です。

また、高温多湿もNG。花びらが透けたり、変色の原因になったりすることもあります。 プリザーブドフラワーは、もともと湿度の低いヨーロッパで確立された技術。湿気の多い日本では、よりきめ細やかな管理が大事なんですよ。

3-2、生花の管理法

生花の管理で大切なことは、花の成長をサポートすること。

プリザーブドフラワーは成長を人工的に止めている花です。それに対し、生花は成長が続いています。できるだけ長く楽しむためにはお世話をして、成長を助けてあげなければなりません。

水やりも、雑菌の繁殖を防ぐためにこまめに換えることが大切です。

また、場合によっては栄養補給も求められます。

鉢植えなどの場合、上手く育てることができれば、接ぎ木や新たな種を育てて何年も楽しめるでしょう。手間暇をかける分、愛着もわきますよね。

4章 種類の違いはある?

4-1、プリザーブドフラワーの種類

全ての生花をプリザーブドフラワーにできるわけではありません。加工できる条件は、主に花びらが厚く、枚数が多いものになります。

そのため、プリザーブドフラワーに加工するのに向いている花はバラやカーネーション、 カラー、アジサイ、チューリップなどが挙げられます。

また、基本的に加工できるのは花首のみになります。ですので、プリザーブドフラワーはアレンジメントやブローチ、髪飾りなどの材料に最適なんですよ。

4-2、生花の種類

生花はプリザーブドフラワーに比べれば、花の種類の選択肢は圧倒的に多くなります。 プレゼント用、ウェディングブーケ、テーブルフラワー、お供え用など、シチュエーションに合わせてアレンジメントも自在。

また、季節感を感じられるのも生花のメリットです。

ただし、言い換えれば時期を逃すと手に入りにくい花もあるということです。例えば、8月挙げる結婚式のブーケに桜を使いたいといっても、手に入れるのは困難。四季を通して種類が多いのは確かですが、融通が利かない面もあります。

5章 香り・花粉はある?

5-1、プリザーブドフラワーの香り・花粉

プリザーブドフラワーには花粉と香りがありません。

花を贈る際、最も気を使うことの一つに花粉症に代表されるアレルギーがあります。 花粉症といえばスギやヒノキ等の木のイメージがありますよね。でも、花でもアレルギーを発症することはあるんですよ。

プリザーブドフラワーは加工過程で花粉がなくなっています。ですから、贈る相手のアレルギーを気にすることなく、プレゼントに使えます。

また、この点からお見舞い用の花としてもおすすめ。病院には免疫力の弱っている人も多くいます。プリザーブドフラワーなら、周囲への気配りも考慮したプレゼントになりますよ。

ただし、花粉と一緒に香りも失われています。それでは味気ないという人のため、加工後に香料で香りをつけるという方法もあります。

5-2、生花の香り・花粉

香りの良さは生花にしか出せない専売特許。花本来の香りを楽しむことができます。 特にバラやクチナシなど香り高い花は格別。プレゼントに人気なのもうなずけますよね。

生花にはもちろん花粉がありますので、贈る花に対してアレルギーのある人には避けた方がいいでしょう。

アレルギー反応を起こすかもしれない花としては、バラ、ユリ、キク(ヨモギもキク科)、イチョウ、ハーブなど。事前に聞いてリサーチできるのであれば、アレルギーが無いかどうか確認しておくのがベターです。

6章 価格に差はある?

6-1、プリザーブドフラワーの価格

プリザーブドフラワーは、生花に比べると少し割高です。というのも、加工には技術と手間が必要で、その分高価になるのは仕方のない面もあります。

例えばプリザーブドフラワーのバラなら、1本の価格が生花のバラのおよそ2倍になります。

また、プリザーブドフラワーは、基本的に花首の部分だけになります。なので、アレンジメントをする場合には、ワイヤリングやテーピングという加工が必要になります。

ワイヤリングは、ワイヤーを使って花を支える部分を作るという手法。花のサイズやアレンジメントによって太さや形を調整します。テーピングも同じく花の補強に使われたり、ワイヤーを緑のテープで巻き、擬似の茎を作ったりするために用いられます。

これらのアレンジメントにかかる手間も価格に上乗せされます。ただし、それは生花も同じ。手間代、ラッピング代などは生花の場合でも上乗せされています。

6-2、生花の価格

生花の価格は気候などに大きく左右されます。例えば、カーネーションを育てる花き農家が台風で大きな被害を受けると、カーネーションの出荷量も減少。店頭に並ぶカーネーションの価格は高くなります。

逆に流通量が多い時期はお花の旬であることが多く、良い状態かつ安価で手に入ることが可能です。贈る側としては嬉しいですよね。

ただし、夏場は比較的割高になります。というのも、夏は花にとって苦手な季節。流通量自体が少ない時期なのです。

その上、買ってもすぐに枯れてしまいますので、夏場に花を買い求める人は一時的に減少します。そうすると、売れ残った花は廃棄せざるを得なくなり、その分が価格に上乗せされている現状があるのです。

7章 最後に

プリザーブドフラワーと生花の違いを、6つのポイントから比較してきました。プリザーブドフラワーは生花を加工した花ですので、見た目はほとんど変わりません。

両者の大きな違いといえば日持ちの長さと管理方法です。

プリザーブドフラワーの魅力は何と言っても日持ちの良さ。 繊細な手入れや管理が求められますが、花の思い出を生花に近い形で残せるのは大きなメリットですよね。

対して生花は、日持ちはしませんが、生花にしかない自然の美しさがあります。水やりなどの管理は必要ですが、その分「育てている」ことを実感して、愛着を持つ人も多いでしょう。

プレゼントで花を贈る際、プリザーブドフラワーと生花で迷う人もいるようですね。贈る相手の性格や体調、形としてずっと残ったほうがいいのか、処分してもらったほうがいいのか、様々なことに思いを巡らしてみてくださいね。

プレゼントされて嬉しいと思ってもらうことが一番です。相手を思いやって選んだ花のプレゼントなら、きっと喜んでもらえますよ。

記事カテゴリー プリザーブドフラワーについて
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