プリザーブドフラワーの保存方法 正しく扱って長持ちさせよう | プリザーブドフラワーの誕生日プレゼント はな物語

プリザーブドフラワーの保存方法 正しく扱って長持ちさせよう

「枯れない花」として、じわじわ知名度を上げているプリザードフワラー。生花店でも、アレンジされたプリザーブドフラワーをよく見かけるようになりましたよね。

誤解されがちですが、プリザーブドフラワーは造花ではありません。特殊な液体で加工された生花ですので、見栄えも生花とほとんど同じなんですよ。

といっても、もちろんそのままの生花とは異なる点もあります。例えば、生花はこまめな水の取り換えが必須ですよね。でも、プリザーブドフラワーは水やりの必要もありません。それでいて長く楽しめるのがプリザーブドフラワーの最大の魅力ですよね。

ただし、良い状態を保つためにはきめ細かい管理が不可欠。プリザーブドフラワーは、実は生花以上にデリケートな花ともいわれているのを知っていますか?

いくら「枯れない花」といっても、プリザーブドフラワーにも寿命があります。ただ飾るだけでは、すぐに退色・ひび割れ・変形などが生じるケースも。長持ちするよう加工されているのに、あっという間にダメになったらもったいないですよね。

この記事では、プリザーブドフラワーを1日でも長く楽しむための、適切な管理方法を紹介します。プリザードフワラーの一般的な保存期間から長持ちさせるポイントまでまとめました。

ぜひ、参考にしてみて下さいね。

1章 平均的な保存期間

生花に特殊加工を施したプリザードフラワーは、質感・見た目ともに本物の花そのもの。長期の保存が利き、記念として残したいウエディングブーケや、大切な日のプレゼントとして選ばれています。

半永久的と言われますが、実際のところ日本では2~3年が平均的な保存期間となります。

詳しくは2章で紹介しますが、プリザーブドフラワーは高温多湿が苦手。プリザードフラワーの保存に最適な湿度は30~50%とされています。日本では、梅雨や夏の時期には湿度が80%を超えることもありますよね。

残念ながら、日本の気候はプリザーブドフラワーの寿命を縮める原因になってしまっているのです。といっても、直射日光やエアコンの風が直接あたらないようクリアケースなどに入れておけば、3~4年はきれいな状態を維持することが可能です。適切な環境を保てば、さらに長く楽しむこともできます。

生花ではどんなに頑張っても1週間~1か月が限界。いずれにしても、プリザーブドフラワーは生花に比べればはるかに長持ちするのは間違いありません。

その意味で、プリザーブドフラワーはコストパフォーマンスも◎。生花と比較すると価格は高め。でも、持ちを考えれば決して高くはないんですよ。

2章 一番安全な保管方法は?

デリケートなプリザーブドフラワーは、ケースに入れて保管するのが一番おすすめです。

プリザーブドフラワーは湿気、日光、強風、温度差に弱い傾向があります。ケースに入れて外から受けるダメージを緩和させることが、1日でも長くきれいに保つコツです。

また、プリザーブドフラワーが汚れてしまう1番の原因はホコリ。1度ついてしまったホコリをとるのは手間ですよね。

でも、ケースに入れておけば、ホコリが花に付着することもありません。販売されているプリザーブドフラワーはケースに入っているものが多いのも、これらの点を考慮しているためなのです。

また、ケース入りだと場所をとってしまうと思いがちですよね。最近は壁掛けタイプなどもあります。飾りたい場所に合わせて選んでみてくださいね。

ただし、ケースに入っていても入っていなくても、プリザーブドフラワーを飾る際には気を付けることが多くあります。次の章から具体的な注意点を見ていきましょう。

3章 注意すべき点

プリザーブドフラワーを管理する際に注意したいのは、温度管理、湿気、直射日光です。

3-1、高温多湿の場所は避ける

高温多湿はプリザーブドフラワー自体にダメージを与えるだけではなく、変色の原因にもなります。

プリザーブドフラワーの色は人工的に着色したもの。着色料の色を植物自身の力で吸い上げさせて色づけしています。この染料は、湿度にとても弱い性質があります。

50%以上の湿度になると、花びらに染み込ませ着色料が液体化してにじみ出てきてしまうのです。それが変色を引き起す原因となってしまうんですよ。

日本は年間を通して湿気が高い傾向にありますが、特に梅雨の時期には注意が必要。玄関口に置いておくと、傘・靴などについた雨が多湿の原因となりかねません。衣類用除湿剤や、お菓子などの袋に同封されている乾燥剤などを有効活用する事で、湿度を抑える工夫をするといいですね。

また、お風呂・キッチン・トイレなど湿度が高くなりがちな場所に設置する事も避けた方が良いでしょう。

高温多湿もNGですが、湿度20%以下の極度な乾燥もNG。花弁にヒビが入る、カサカサになる、花形が縮小するなどの原因となるので、乾燥しがちな冬場にも注意が必要です。

湿度の低い日は、加湿器のある部屋に置いておくのが◎。ただし、室内に入れっぱなしではなく、たまに風にあてるのもいいでしょう。

3-2、直射日光を当てない

プリザードフラワーは、直射日光や、スポットライトなどの強い光にも弱い傾向があります。お花を飾るリビングは、南向きの日の光が当たる所が多いので注意したいですね。窓際に飾りたいところですが、長持ちさせたいのであれば、避けた方が賢明。

直射日光による乾燥から色あせ、ひび割れなどの劣化の原因となってしまいます。

ですので、壁や廊下などの日の当たらないところに飾るのがお勧めです。また、物の陰に上手く配置するのもあり。例えば小ぶりのサイズなら、本棚の空いているスペースに飾るのもいいですね。

3-3、急激な温度変化はNG

プリザードフラワーは急激な温度変化にも弱い性質があります。特に10℃以上の急激な温度変化に要注意。例えば、日中は暖房の利いた26℃の部屋に置いて、夜中は0℃の部屋に置いておく、というのは危険です。

基本的に、人がいる部屋は快適な温度調節がなされているもの。ですので、プリザーブドフラワーも同じ部屋や場所に置き続けるのではなく、人のいる部屋にこまめに移動させるのが1番良いでしょう。

急激な温度変化は、変色の原因になってしまうことがあるんですよ。プリザーブドフラワーの変色は、色が同系色に変わっていくのが特徴。紫からピンク、赤からイエロー、オレンジからイエローと色が退色する傾向にあります。

購入当時の色合いを保ちたい場合は、18~22℃の適切な気温をキープ出来る場所に保存するようにしたいですね。

4章 劣化したときの対処方法

劣化が始まってしまったときの、症状を緩和する対処法を紹介しましょう。

4-1、花びらが透けてきたときは?

湿度の高い環境に置かれたプリザードフラワーは、花びらが透けてくる場合があります。ただし、再び乾燥させれば元の状態に戻す事も可能。

透けてしまったら、容器にシカリゲルなどの乾燥剤と一緒に入れて数日間密閉しておきましょう。そうすれば、数日後に元の状態に戻ります。

ただし、お花の種類によっては修正不可能となるケースも。気が付いたら早めに対処しましょう。

4-2、花びらがひび割れた時は?

プリザーブドフラワーは高温多湿や乾燥、強風からダメージを受け、花びらにひびが入ってしまうこともあります。

一度花びらにひび割れが生じると、残念ながら修復は不可能。もしひび割れが生じ、気になるレベルになってしまったら、少しアレンジを加えてみましょう。

ひび割れ部分を含む箇所を、ハサミで花びらの形に添ってカットしていきます。縦に割れてしまった花びらの場合、ハート型上部のようにカットすると自然に見えますよ。

また、全体的に脆く・花びらが落ちるようになったら、接着工具「クルーガン」で花びらを接着し直す方法もあります。100円均一のお店などでも売られているので、チェックしてみてくださいね。

4-3、ホコリがついてしまったときは?

ケースなどに入っていないプリザーブドフラワーにはホコリがたまりやすいもの。ただし、手ではらったりするのは厳禁ですよ。

ホコリをとるには、風で吹き飛ばすのが一番良い方法です。ドライヤーの冷風・扇風機の風などを利用してみましょう。ただし、遠くから当てるようにし、長時間の使用は厳禁です。花びらが脆くなり、欠けてしまう可能性も。

お勧めの便利グッズは「エアーブロワー」。あまり馴染みのないグッズですが、カメラなどの精密機器を清掃するときに使われます。

また、パソコンにたまったホコリを吹き飛ばすのに活用している人もいるようですね。手の届きにくいところも、ピンポイントでホコリを狙い落とす事ができます。

ただし、強風が出るエアスプレー、高温のドライヤーなどはNG。強風、温風をあててしまうと、余計プリザーブドフラワーは弱ってしまいます。

もし、ホコリが密着していて、風だけでは不十分といった場合には、柔らかい筆で払いましょう。

5章 最後に

生花の何倍も長く楽しめるのが魅力のプリザーブドフラワー。少しでも長く楽しめるかは管理次第です。

もし、プリザーブドフラワーを人に贈る場合は、その管理方法を一緒に伝えるのがベター。生花を扱うように水を与えてダメにしてしまったというケースも聞かれます。

また、プレゼントされたプリザーブドフラワーをプレゼントしたら、造花と間違えられた人もいるようです。生花から作られた、長く楽しめる特別な花ということを伝えましょう。

適切に管理して、1日でも長く楽しめるといいですね。

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