プリザーブドフラワーのウィークポイント | プリザーブドフラワーの誕生日プレゼント はな物語

プリザーブドフラワーのウィークポイント

プリザーブドフラワーを専門に扱っている『はな物語』としては、あまり知られたくない事実ということでもあるのですが、プリザーブドフラワーにも、もちろん欠点、ウィークポイントは存在します。

きちんと把握した上でプリザーブドフラワーをよりお楽しみいただいた方がいいかなと考えまして、ここは赤裸々にしていきたいと思います。

高温多湿に弱い

もともとはヨーロッパで開発されたプリザーブドフラワーですので、あまり気にする必要はなかったのかもしれませんが、ここ日本では四季があり梅雨があり大変な欠点です。

プリザーブドフラワーはグリセリン等を使いまして、特殊な加工をするわけですが、もともとはホンモノのお花なわけですので、素材としては吸水性があります。花も人と同じで水を媒介して栄養を取り入れていますよね。

プリザーブドフラワーの自然な色合いはオーガニック色素によって、着色されているのがほとんどです。湿気によって水分を吸収してしまうと、その色素や形を保つために使われているグリセリンが流れ出てしまうことになります。

その後、乾いた環境に戻るとグリセリン等によって保たれていた内部の構造が変わっているので、ヒビ割れたりドライフラワーのようにしおれたりしてしまいます。

要するに濡れたり乾いたりを繰り返すことにより劣化が早まるため、高温多湿に弱いということが言えるわけです。同じ理由でエアコンの風なども湿度変化を及ぼしますので、避けたほうがいいと思います。

メーカーでは年々改良が加えられているので、日本の環境にも対応してきているのですが、それでも頭の片隅において気をつけた方がいいでしょう。ちょっと注意するだけでお花の持ちが何年も変わってきたりします。

生花以上にデリケート

見た目も質感も生花そっくりなプリザーブドフラワーですが、実は生花よりも弱いです。

いろいろなオーガニック薬品で生花に対して特殊な加工がされているので、生花よりも壊れやすくなってしまいます。

よく店頭などで販売されているプリザーブドフラワーを興味本位で触っている人がいたりしますが、そんな光景を見るとひやひやしたりします。

もちろん、ドライフラワーのようにカラカラに乾いているわけではないのでそれよりは丈夫ですが、もともとお花は繊細ですので丁寧に扱うことを心がけた方が良さそうです。

種類が少ない

年々どんどん種類が増えているプリザーブドフラワーですが、それでも加工できないお花がほとんどです。

花びらが極端に薄いものや特殊な形状のもの、極端に小さいもの、逆にかなり大きいものなどは、この先どんなに技術が進化しても加工できるようにはならないかもしれません。

プリザーブドフラワーがこの世の中に生まれてからずっと、主力選手はバラですしその他でもカーネーション、アジサイ、リーフがほとんどです。

「誕生花をプリザーブドフラワーで贈りたい」というお問い合わせをよくいただきますが、残念がらそのご希望にはなかなかお応えできません。

色落ちします。

『高温多湿に弱い』のところでも触れましたが、プリザーブドフラワーは加工の際に着色しています。

特に色の濃い赤や青などのプリザーブドフラワーの場合は色落ちしやすく注意が必要です。

服に直接着けるコサージュやリースを白い壁にかける際などには、色落ちした色素が移らないようにしなければいけません。

デザインするときにその辺も考慮に入れて、リボンやフェイクリーフなどで他の部分に色が移らないように工夫をしていますが、お飾りになる際にご注意いただければと思います。

デザインが単調になりがち・・・

プリザーブドフラワーがメーカーで加工されると、茎や葉を取り除いた花首より上だけの部分となって届きます。

生花のように大きな花束などを作るためには、茎に見立てワイヤーで加工しなければいけません。手間もかかりますし、かなりのコストもかかります。

そのため、プリザーブドフラワーのアレンジメントは似かよったデザインのものが多く、だいたいがラウンド型のお花の詰まったデザインになります。生花のアレンジメントで見られるような、大胆で繊細でおもしろいデザインのものはほとんどありません。

逆に、水を吸わせる必要がないため、プリザーブドフラワーにはプリザーブドフラワーならではの遊び心のあるデザインを作ることができます。

最後に。プリザーブドフラワーは生きていない・・・

これを言ったら元も子もないのですが、プリザーブドフラワーは生花を加工していますので、加工した時点で生命活動はありません。

プリザーブドフラワーのキャッチコピーに「枯れないお花」というのがあります。『はな物語』でもわかりやすく説明ができるので多用しますが、厳密には大間違いです。

「枯れているけどずっと生きているように見えるお花」
が正しいわけです。

生花に敵わない部分があるのは事実です。抱えきれない程のフレッシュな花束を受け取ったときの感動は、何ものにも代えがたいものであると思います。

でも、花というものが「大切な人に気持ちを伝える」という役割を担っているとしたら、プリザーブドフラワーは十分それに適うだけの要素を持っていると思っています。

気取らずに花を贈るには、プリザーブドフラワーのプレミアム感やサイズ感はぴったりです。もっともっとたくさんの方にプリザーブドフラワーを贈る楽しみ、受け取る感動を味わっていただきたいなと思っています。

記事カテゴリー プリザーブドフラワーについて
このエントリーをはてなブックマークに追加

おすすめ商品

はな物語