お中元・お歳暮 マナーをおさえたギフト選びのコツ

作成日:2015.12.18

最終更新日:2016年2月23日

カテゴリー:行事やとくべつな日の贈りもの

お中元、お歳暮とは盆と暮れに近しい人に日頃の感謝をこめて、ギフトを贈る慣習のことです。
家族、親類、上司、友人、知人などに贈るのが一般的です。

でも、実は正確なマナーを知らない、どんな習慣なのかなんとなく知ってるだけ、という人も多いのではないでしょうか。

また、漠然とした知識しかないために、何を贈ればいいか毎年悩む、といいう人もいるでしょう。

この記事では、お中元、お歳暮の基本情報と相場、定番を網羅し「マナーをおさえた的確なギフト選び」を紹介します。
円滑ではずれのないギフト選びに役立ててください。

1章 相場は?

まず、お中元とお歳暮のギフトにかかる相場を確認しておきましょう。気をつけたいのは、贈る相手に寄って金額も異なる点です。また、贈り主の年齢が上がるほど、金額も上がる傾向があるようです。

1-1、平均相場

  • 実家、義実家… 3,000~5,000円
  • 上司、仲人… 5,000円前後
  • 知人、友人、同僚… 3,000円前後
  • 特別にお世話になった人など… 5,000~10,000円

お歳暮は一年間のお礼を込めているので、お歳暮の方にやや予算を多くとる人もいるようです。お中元はなしで、お歳暮でまとめて、という人もいます。

1-2、予算別、ギフト候補一覧

お中元とお歳暮で多いギフトは食品と日用品です。それぞれ贈る季節は異なりますが、肉類、魚類、菓子類など贈る品物に大きな違いはありません。
まず食品を予算別で、どんなギフトがあるかみてみましょう。

3,000~4,000円

  • 菓子詰め合わせ
  • 酒類
  • 味噌
  • ハムなどの肉加工品
  • 調理用油セット
  • 海苔セット
  • ジュースセット
  • コーヒーセット
  • しょう油詰め合わせ
  • カタログギフト

4,000~5,000円

  • 菓子詰め合わせ
  • 酒類
  • 辛子明太子
  • 鍋セット
  • 高級梅干し
  • 炊き込みご飯詰め合わせ
  • 御寿司詰め合わせ
  • ブランド昆布
  • ふぐの刺身
  • カタログギフト

5,000円~

  • 菓子詰め合わせ
  • 酒類
  • 鰻の蒲焼
  • ズワイガニ
  • 和牛すき焼きセット
  • 焼き肉用イベリコ豚
  • 辛子明太子
  • チーズ詰め合わせ
  • ギリシア産オリーブオイルの詰め合わせ
  • 高級果物の詰め合わせ
  • アカシア産はちみつ
  • カタログギフト

どの予算額にも共通しているのが、菓子詰め合わせ、酒類、カタログギフトです。
お菓子類は価格帯によって内容や個数が選べるので、予算や贈る相手の家族人数に合わせて選べるのが◎。

酒類もワインなら赤と白のセット、ビールなら各メーカーの飲み比べセットなど、選択肢が豊富です。相手の好きなアルコールを選びましょう。

カタログギフトは、もらう相手が好きなものを選べるのが、おおきなメリットです。カタログの価格帯も選べますので、「ギフトを選んでいるうちに予算オーバーした」という失敗もありません。

忙しくてギフトを選ぶ時間がない、という人にもおすすめです。

また、予算額が上がるとブランド牛やズワイガニなどの高級品が入ってきます。
それと合わせ、辛子明太子や梅干しなど普段は低価格で買うことの多い食品の、高級ブランドも入っています。お中元、お歳暮のギフトこそ、普段は予算をかけることのない食材で、高級なものを選んでみるのもよいでしょう。

食品と並んで定番なギフトは日用品です。いつも使う消耗品を、少しランクアップしたものを贈るのがポイントです。

3000~4000円

  • 入浴剤
  • 洗剤
  • ハンドソープ
  • キッチンクリーンセット
  • シャンプー&リンスセット

4000円~5000円

  • 入浴剤
  • 洗剤
  • シャンプー&リンスセット

5000円~

  • 入浴剤
  • 洗剤
  • タオルセット
  • 急須と茶葉のセット
  • シャツ仕立券
  • 箸セット
  • 肩当て
  • 毛布
  • シャンプー&リンスセット

日用品ですべての予算に共通した品目は、入浴剤と洗剤です。特に洗剤は家庭用・洗濯機用ともに家庭の必需品ですので、喜ばれます。家族の人数に左右されず、消費期限などもありません。多少多めに贈ってしまったとしても、問題ないでしょう。

予算額が上がると、タオルや毛布などが入っています。タオルは国内産のものや、オーガニックのものなど、付加価値のあるものを選ぶと◎。

毛布は相手の希望を確認してから贈った方がいいでしょう。大きさ、色などが相手の好みと異なると、ただの“かさばる品”になってしまう可能性があります。

2章 はずれなしの定番品はこれ!

お中元、お歳暮は食品と日用品が多いと書きました。食品は選択肢が多いように見えますが、実はある程度絞られてきます。また日用品はお中元とお歳暮で大差がありませんので、お歳暮編でまとめて紹介します。
相手の好みや、季節感を考えたギフトを選びましょう。

2-1、お中元編

お中元にこれを贈らなければならない、という決まりはありません。気をつけることは、季節が夏という点です。物が傷みやすい時期なので、日持ちしないものは避けましょう。また、ビールや氷菓子など冷たい食品が選ばれることが多いようです。

2-1-1、食品

肉類

  • ハム・ソーセージ
  • ローストビーフ
  • すき焼きセット

肉類は老若男女問わず、好まれるギフトです。人気の理由のひとつは高級感を出しやすい品であること。目上の人に贈るギフトとして適しています。
また、セットになったものが多いので、大人数の家族へのギフトにもいいでしょう。ハムやソーセージの詰め合わせは、使う料理の幅が広がる点も、もらう側にとっては嬉しいポイントでしょう。

魚類

  • 干物

干物は鮮魚と異なり日持ちするのがメリットです。

土用の丑の日に鰻を食べるのは古くからの習慣です。でも栄養価の高い鰻は、土用の丑の日以外でも夏場は需要が上がります。国産鰻は品質が高く、なお喜ばれるでしょう。
蒲焼セットと、焼いた鰻だけのものがあります。

麺類

  • そうめん
  • そば
  • うどん
  • 冷麺セット

食欲が落ちる夏に、そうめんなどの麺類は歓迎される傾向があります。特に年配の人に向いたギフトでしょう。

冷麺は朝鮮半島の冷製麺料理です。麺は蕎麦粉、小麦粉、でんぷんでできています。酢や胡麻油などで作られた、薄味でさっぱりしたスープに麺を浸して食べます。ただし、麺は歯ごたえがあるため、高齢の人にはあまり向いていないかもしれません。

果物

  • マンゴー
  • メロン
  • 巨峰
  • さくらんぼ

果汁を多く含んだ果物が人気です。夏場においしく食べられる果物といえるでしょう。ただし、日持ちしないものが多いという特徴もあります。

飲み物

  • ビール
  • 酒類
  • カルピス
  • ジュース
  • アイスコーヒー

ビールは特にお中元の中でも人気のギフトです。ただし、ビールや酒類は、贈る相手がアルコールを飲む人とわかっている場合に限られます。

カルピスやジュースは小さいお子さんがいる家庭向けです。

菓子類

  • 御煎餅
  • 洋菓子(アイスクリーム、ゼリー、プリン、クッキー等)
  • 和菓子(水ようかん、水まんじゅう、葛等)

時期が夏なので、冷やして食べる菓子類が人気です。特に小さいお子さんのいる家庭には人気です。
ただし、冷蔵庫で保存できないものや、チョコレートなど溶けやすい菓子は避けた方が無難です。

2-2、お歳暮編

お歳暮もこれを贈らなければならない、というルールはありません。時期は冬ですので、食品を贈る場合は、季節を時期を意識したものでもよいでしょう。
また、食品に関しては日持ちするものを選ぶのがポイントとなります。年末年始は慌ただしく過ごす人が多いもの。日持ちのしないものをもらっても、うっかり忘れてだめになっていた、という可能性があるからです。

まず食べ物から見ていきましょう。

2-2-1、食品

お歳暮に贈られる食品で、定番といえるのは以下のものがあります。

肉類

  • ハム
  • ローストビーフ
  • すき焼きセット
  • しゃぶしゃぶセット
  • ハンバーグセット

数個ずつのセットなどになった品物が多いです。家族向きのギフトと言えるでしょう。また冷凍保存できるものや、日持ちするものが多いのも特徴です。

魚類

  • 京粕漬け詰め合わせ
  • 鮭や鱈子の西京漬け樽詰合
  • 辛子明太子
  • 干物詰め合わせ
  • 数の子松前漬け
  • しょう油漬いくら
  • 毛カニ

お正月のおせち料理に仕えるものが多い傾向があります。冷凍保存ができるものは、お正月より少し早めに送ってもOKです。
ただし、おろす必要のある鮮魚をそのまま贈るのはやめましょう。相手がおろせないと、困らせることになるからです。

麺類

  • そばセット
  • うどんセット

麺類も乾麺の状態であれば日持ちします。そばは大みそか用として、準備の手間が省けるように汁などがセットになったものもあります。
冬という季節に贈るものなので、そうめんはやめた方が無難です。

果物

  • りんご
  • みかん
  • メロン

基本的に日持ちする果物が中心となります。

調味料

  • しょう油
  • ドレッシング
  • かつおぶし

どれも数本ずつのセットとなったものです。家族向けのギフトといえるでしょう。

飲み物

  • ドリップコーヒー
  • インスタントコーヒー
  • ジュース

コーヒーやジュースも喜ばれるギフトです。チェーンのカフェが販売するドリップコーヒーなどは、高級感もあります。

菓子類

  • 御煎餅セット
  • 洋菓子セット(バームクーヘン、クッキー、パウンドケーキ等)
  • 和菓子セット(カステラ、羊羹、上生菓子、もなか、ぜんざい、饅頭等)
  • プリンセット
  • チョコ詰め合わせ

日持ちする菓子を中心としたギフトです。小さいお子さんのいる家庭などに喜ばれるでしょう。

また、洋菓子は生ケーキもお歳暮ギフトとして見かけます。贈る相手が家族などで、その日に食べきるのならOKです。

ただし、単身者などは、ホールのケーキをもらっても食べきれない可能性もあります。生ケーキは日持ちしないので、贈る場合は相手がすぐに食べることが前提です。

2-2-2、日用品

食品と異なり、好き嫌いもないので比較的選びやすいのが日用品です。贈る相手の家族の人数にも影響がなく、消耗度の高い必需品です。

日用品は、主に以下のものがあります。

洗剤セット

家族の人数が多い家庭には喜ばれるギフトでしょう。洗剤にも漂白剤、柔軟剤、香りの有無などいくつか種類があります。可能であれば、贈る相手が普段使っている洗剤メーカーなどを聞いて、事前リサーチすると◎。

石鹸セット

石鹸も使用頻度の高い日用品のひとつです。
気をつけたいのは、石鹸はやや単価の低いギフトという印象があることです。

その点が気になるようでしたら、無添加のものやオリーブの入った特別感のある石鹸を選ぶといいでしょう。

入浴剤セット

冬のバスタイムを楽しくしてくれるギフトセットです。また普段はセットで買うことが少ない消耗品こそ、ギフトでもらうと嬉しいものです。

タオルセット

これも消耗度の高い必需品です。
ただし、贈るのであれば厚めで高級感のあるものを選びましょう。タオルもランクが様々にあります。

量販店にあるようなものだと、ギフトとしての特別感が薄らぎますので要注意。

2-2-3、花

お歳暮に花を贈る人も実は少なくないようです。贈る場合は鉢植え、生花のアレンジメント、プリザーブドフラワーのアレンジメントなどが一般的です。

鉢植え

贈られる花の種類は、以下の冬の花が多いようです。

  • ポインセチア
  • シクラメン
  • アザレア
  • デンドロビューム
  • シンビジューム
  • 万両
  • 梅(盆栽)

世話のやり方を書いた説明書をつけてくれるお店もあります。毎年食品や日用品ばかりで変わり映えがしない、という人はたまには花を贈ってみるのもいいかもしれません。

生花のアレンジメント

使われる花はバラやユリなど、ゴージャス感のあるものにしましょう。そのまま飾れるタイプのアレンジメントがあります。また、花束として贈り、貰い主が花瓶にさすアレンジもあります。

アレンジフラワーとお菓子をセットにしたギフトもあります。

プリザーブドフラワーのアレンジメント

プリザーブドフラワーとは、生花を特殊な液体に漬け、枯れないように加工した花のこと。鮮やかな色を長期間楽しむことができます。水やりの必要もないので、管理が楽な花です。

ただし、花を贈る場合に注意したいこともあります。
明らかに園芸に興味のない人に贈るのは避けましょう。花束などは枯れた後の処分も簡単です。

しかし、鉢植えなどはスペースもとり、管理に手間がかかる一面があります。園芸に興味のない人には不向きなギフトでしょう。特に単身の男性などにはあまり喜ばれないかもしれません。

また、お中元に花を贈るのはやや不向きといえます。花は夏場の高温や湿気に弱いです。夏に贈っても、すぐにだめになってしまう可能性があります。

3章 相手別に考えるギフトリスト

贈る相手に寄っても、選ぶべき品物は多少変わってきます。
共通して気をつけたいのは、相手の家族構成や人数、嗜好をある程度把握していることです。

例えば、相手の家族に小学生のお子さんがいるなら、コーヒーセットよりもお菓子セットの方が家族みんなで楽しむことができるでしょう。
また、一人暮らしの年配の人にメロン2玉セットを贈っても、食べきれない可能性があります。

あくまでも贈る相手のライフスタイルや好みを把握していることが必要です。

まず実家、義実家からみていきましょう。

3-1、実家、義実家

両親や親せき、義実家へのギフトは、相手の趣向がわかりやすい点で選びやすいといえるでしょう。ほしいものを電話などで聞いてもOK。

大人数の家族には量を重視し、少人数の家族には少量で質にこだわったギフトにするのもおすすめです。

いつくか候補をみてみましょう。

カタログギフト

贈られた側が好きな品をカタログから選べます。カタログは本人に選んでもらうので、はずれはありません。ただし、贈り主が選ぶという手間を省略している点で、やや丁寧さに欠けるという声もあります。

でも、家族や親類ならその点も気兼ねがないのではないでしょうか。

果物詰め合わせ

果物は種類があるので、毎回異なるものを贈るのもよいでしょう。
果物は相手の家族人数に合わせて個数を選べるのがメリットです。例えば大家族なら、ミカン5キロなどでもよいでしょう。

2人暮らしの相手には、質にこだわって高級マンゴー2玉などでもいいですね。

りんごといちご、りんごと梨などフルーツの組み合わせも◎。

飲み物類の詰め合わせ

飲み物のギフトには、コーヒー、紅茶、ジュースの各種詰め合わせなどがあります。趣向品の中でも、贈る相手の人数や家族構成をあまり選びません。

中でもコーヒーは人気が高い商品です。実家に贈るものをあまり考えている時間がない、という人は「とりあえず定番のコーヒー」でもよいでしょう。

お中元で贈る場合は、冷やして飲めるペットボトルに入ったものがおすすめです。

3-2、上司・仲人

目上の人になるので、高級感のあるものを選ぶのがポイント。有名なお店の品や、お取り寄せ、産地直送、特産品などがよいでしょう。
いくつかみてみましょう。

高級辛子明太子

国内産、国内加工の高級辛子明太子が、重厚感のある箱に並べられているだけでも高級感が出ています。
明太子と一緒に日本酒やいか明太ガセットになった品もあります。お酒好きな相手にぴったりのギフトです。

すき焼きセット

高級松坂牛などが入ったすき焼きセットです。肉類の中でも、他のハムやローストビーフよりもより高級感を演出できます。

お中元、お歳暮問わず人気の品です。

希少価値のある酒類

相手がお酒を飲むのが前提です。
ワイン、日本酒、焼酎、ビールなどから相手の好きなお酒を贈りましょう。その際、ポイントは希少価値のあるものです。産地が限定的のものや、数量限定、季節限定の品がいいでしょう。その希少性により特別感が生まれます。

3-3、知人、友人、同僚

相手の嗜好を知っているのであれば、それに合ったものを贈るのがベストです。

いくつか候補をみてみましょう。

加工肉の詰め合わせ

お中元、お歳暮ともに定番の商品です。ハムは好き嫌いがあまりなく、贈りやすいものです。

燻製ハム、生ハム、ソーセージ、ミートローフ、焼豚の詰め合わせなど、内容もバラエティーに富んでいます。贈る相手の人数や科家族構成に合わせて内容を選ぶといいでしょう。

菓子の詰め合わせ

和菓子か洋菓子かは相手の好みによります。またセットの量も相手の家族の人数にも左右されますので、確認しましょう。

菓子はお中元、お歳暮ともに人気のギフトです。相手の好みに合ったものを選べば間違いないでしょう。

また、価格帯が広くある点も高ポイント。

チーズ

チーズの詰め合わせもおすすめです。
モッツァレラ、チェダー、パルミジャーノ、カマンベール、クリームチーズ、ブルーチーズなどのチーズが入っています。チーズはサラダやパン、パスタに合います。

お酒付きの人には、おつまみとしても喜ばれるでしょう。

3-4、特別お世話になった人など

やはり高級感のあるギフトがカギとなります。
いくつか候補を見てみましょう。

ブランドの肉類

松坂牛のAランク、イべリコ豚などは、一目でブランド名から高級であることがわかります。

魚介類

イセエビ、タラバガニ、ウニ、アワビなどもやはり見栄えのあるギフトになります。そのままでもよいですが、鍋セットになっているものだと、すぐに調理可能です。

菓子類

有名店や老舗店の菓子をチョイス。洋菓子ならマカロン、バ―ムクーヘン、マロングラッセなどを。和菓子なら上生菓子や、大粒の高級いちごが入った大福などがおすすめです。

高級フルーツ

さくらんぼ、いちご、メロンなど各ブランドのものを選ぶと◎。

お中元、お歳暮のギフトを考える際、共通して気をつける点があります。
あげてみましょう。

刃物、文具、時計などはNG

刃物は「縁を切る」という意味があります。文具や時計は「勤勉奨励」を意味するとされ、これも避けた方がよいといわれています。

目上の人に金券はNG

金券は価格がダイレクトにわかる品物。またやや「お小遣い」のような印象に受け取れる面もあります。目上の人に贈るのはやめましょう。

履物

「踏みつける」という意味があります。履物類は避けましょう。

4章 お中元 お歳暮の基本マナー

4-1、お中元、お歳暮とは?

そもそもお中元とお歳暮の慣習とは何か、なんとなくしか知らない人は多いのではないでしょうか。ここで改めて、この慣習についておさらしておきましょう。

お中元とは?

お中元の由来は、古代中国の道教の天神信仰にあります。この信仰では、上元(1月15日)、中元(7月15日)、下元(10月15日)の3つの元をそれぞれ3人の天神様の誕生日とし、人々はお供えをして祝いました。

3人の神様とは、上元は天官(天神様)、中元は地官(慈悲神様)、下元は水官(火と水を防ぐ神様)の三官とされています。

このうち中元の慈悲神様を祝う行事が、仏教のお盆の「盂蘭盆会」に結びつきました。お盆には様々な儀式があります。その1つに、仏様にお供えする品を、親戚や近隣の人と交換する「盆礼」というものがあります。

のちにこの習慣が中国の中元と結びつき、現在のように近しい人々とギフトを贈り合う習慣として定着していきました。

もとは室町時代に公家の間で始まり、江戸時代には広く一般の人々にも浸透していきました。

お歳暮とは?

もともと歳暮とは年末という意味です。
日本に古くからあった御霊祭りが起源とされています。仏様や先祖を祭るためにお供えするものを用意したり、持ち寄ったりする習慣でした。

それが江戸時代になると、商人が取引先などに、分家が本家に品物を贈る習慣へと変化していきました。

やがてその習慣は正月を迎える前に、一年間お世話になった人々に、仏様や先祖にお供えする品々を贈るものになりました。その行為を歳暮回りと呼んでいましたが、やがて贈る品そのものをお歳暮と呼ぶようになっていきました。

新しい年を迎えるにあたり重宝されるものとして、日持ちする食品を贈るのが一般的でした。

4-2、贈る時期は?

お中元、お歳暮には贈るべき期間があります。
また、関東と関西では時期が微妙に異なるのを知っていますか? しっかり確認しましょう。

お中元を贈る期間

  • 関東は7月1日~15日
  • 関西は8月1日~15日

なぜ異なるのかというと、関西地方は旧暦(月遅れ)を採用しているからです。そのほかの地域でも微妙な違いがあるようです。

ただし、近年は時期の違いもなくなってきているようです。デパートなどのお中元商戦の時期が統一化され、7月中旬までに贈るのが一般的となってきています。

お歳暮を贈る時期は?

  • 関東は12月1日~31日
  • 関西は12月13日~31日

お歳暮もやはり、関東と関西の時期の違いはなくなりつつあります。
また、近年では忙しい年末に贈ることを避けるのが一般的となっています。デパートなどでは11月下旬から発送を開始しているところもあります。12月20頃を目安に贈りましょう。

4-3、のし紙は?

のし紙とは、贈答品の上にかけられる紙のことです。熨斗(のし)を紙に印刷したもので、水引と呼ばれるりぼんが描かれています。

慶事用と弔辞用があります。慶事用は紅白の水引、弔辞用は白黒の水引です。お中元、お歳暮は紅白の水引の表書きを使います。

水引は慶事と弔辞で結び方がことなります。慶事であるお中元、お歳暮は「蝶結び」にします。「蝶結び」は簡単に結び直せるので、祝い事が幾度もきてほしいという意味が込められています。

また、蝶結びの輪が2つあることから、輪→円→縁という意味も込められ、これからもお付き合いをお願いしたい、という願いもあるのです。

のし紙には、贈る目的を記すための「表書き」という言葉を書きます。
お中元とお歳暮の表書きをそれぞれ確認しましょう。

お中元の表書き

「御中元」と書くのが一般的です。
7月15日~8月7日(立秋)に贈ったものは「暑中御見舞」。それ以降に贈る場合は「残暑御見舞」と書くのが通例です。

目上の人に贈る場合は、「暑中御伺」「残暑御伺」と書きましょう。

ただし、関西は8月15日までは「御中元」です。

お歳暮の表書き

「御歳暮」と書くのが一般的です。

年末を過ぎて新年に贈った場合は、1月7日(松の内)までなら「御年賀」として贈れます。小正月~立春の間なら「寒中御見舞」とするのがよいでしょう。

目上の人に贈る場合は、「寒中御伺」と書きましょう。

4-4、送り状

品物と一緒に入れる手紙のことを送り状といいます。
品物と一緒に贈る場合は封筒、別に郵送する場合はハガキにするのが一般的です。

基本的に、実家や親類、親しい友人などには改まった文章を書く必要はありません。
目上の人には、形式的な内容を書くのが一般的です。

形式的な送り状の場合、以下の文言で構成されます。

  • 時候の挨拶
  • 日頃のお礼
  • 贈った品物について
  • 最後に相手を気遣う言葉

ただし、お中元、お歳暮を贈る挨拶として「お中元のしるしとして~」など、「お中元」「お歳暮」という言葉を入れると、堅苦しく、形式的過ぎる印象になります。
「夏のご挨拶として~」などと置き換えるとよいでしょう。

4-5、やめ方

お中元、お歳暮を何年も贈ってきたけれど、そろそろやめたい相手がいる、と考える人は多いようです。

その理由としてあげられるのは、以下のものがあります

  • 疎遠になった
  • 精神的に負担になってきた
  • 経済的に余裕がない

お中元、お歳暮は義務ではありません。やめたいと思う理由があるのであれば、贈るのをやめるのは自然のことです。

大切なのは相手に不快感を与えず、やめることです。次に、失礼にならずにやめる方法を紹介しましょう。

通知なしで、自然にやめる

断りなく、贈るのをやめるのはありです。お中元、お歳暮とは、誰に贈るか、何を贈るかも贈り主の判断に任されている習慣です。1度始めたら、ずっと続けないといけないというルールもありません。

何年も会っていない人に贈り続けたら、相手も恐縮してしまうかもしれません。ちなみに、3年、5年、10年という年数をめどにやめる人もいるようです。

手紙などで、今後は贈らない旨を伝える

相手から届いたお中元、お歳暮に対する御礼状に、来年からは贈らないという趣旨を書きましょう。「今後はお気づかいなく」という言葉で示します。

また、最後に改めて今までのお礼を書くと、より伝わるでしょう。
そして来年以降からは、ハガキなどで暑中お見舞い、年賀状、寒中お見舞いにします。

こちらが品物を贈るのをやめれば、相手も贈るのをやめるのが普通です。

相手が家族や親類など、近しい関係であれば直接か電話で、「お互い今後はなしで」と確認するのもいいでしょう。

4-6、相手が喪中の場合は?

お中元、お歳暮はお祝いではなく、感謝の気持ちを示す贈答の習慣です。なので、贈る側、もらう側が喪中であるかは関係ありません。
ただし、気になるようなら忌中をずらして渡すのがよいでしょう。

5章 最後に

お中元、お歳暮についてまとめてみました。参考になりましたか?

習慣だからなんとなくやっている人も多いでしょう。一方、毎年贈るものに悩む人も少なくないでしょう。

お中元、お歳暮はある程度形式化された習慣です。突拍子のないものよりも、定番化されたものを贈るのがよいといえるでしょう。

この記事でお中元、お歳暮のマナーや品物を確認し、相手に失礼のないお礼にしましょう。

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記事の内容は参考になりましたか?
お中元・お歳暮で日ごろの感謝の気持ちを伝える一助になれば幸いです。

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