アロマワックスサシェの基本的な作り方&可愛いアレンジアイデア
クローゼットに香りの良いアロマワックスサシェが入っていたら、気分があがりますよね。ドライフラワーやドライフルーツで彩られた、かわいいアロマワックスサシェがお店にあると、つい目を引かれる人も多いはずです。
一般的なサシェは、布製の袋に香りをつけたポプリなどが入っています。でも、香りが少し弱め。すぐに香りがなくなってしまったらあまり楽しめないですよね。
アロマワックスサシェはしっかり香るのが高ポイント。しかも、こんなかわいいサシェを自宅で手作りできるんですよ。
この記事では、アロマワックスサシェの簡単な作り方を紹介します。手作りのサシェはデザイン、大きさ、香り、香りの強さも調整できます。基本の作り方をマスターしたら、自由なアレンジを楽しんでくださいね。
また、イベントや季節感を演出するのに最適な材料も紹介します。例えば、春ならパンジーやスイートピーを使って、ローズなどのフローラルな香りをつけると◎。
ぜひチャレンジしてみてくださいね。
目次
1章 アロマワックスサシェって何?
最初に、アロマワックスサシェの基本情報を紹介しておきましょう。
アロマワックスサシェは、別名「アロマワックスバー」「アロマワックスプレート」。
そして「火を灯さないアロマキャンドル」ともいわれています。アロマキャンドルは火を灯すことで、その香りが楽しめますよね。一方、アロマワックスサシェは、そのままの状態で香りが楽しめるアイテム。
そのため、以下の用途で使うことができます。
- 靴箱、クローゼットに置いて、こもりがちな嫌な匂いを撃退
- ドアノブや壁に掛けて、お部屋のインテリアを楽しむ
- トイレ、水回りなどに置いて、清潔な印象作り
- 誕生日、お祝いなどのプレゼント
また、火を使わないから、ペットや小さいお子さんがいても気軽にインテリアに取り入れる事ができます。どんな場所にも置けるという点も、人気の理由。香りも半年~1年と長続きします。コストパフォーマンスが良いうえ、使い勝手が良いのです。
2章 基本の作り方
サシェ本体は蜜蝋を溶かして作ります。難しい作業はありませんので早速、DIYに挑戦してみましょう!
【基本の材料】
- 蜜蝋(精製) … 30g
- ソイワックス (又はパラフィンワックス)… 30g
- 好みのアロマオイルや精油 … 10滴位
- 好きな色のクレヨン(着色したい場合)
- ストロー
- リボン
- ドライフラワー
- ドライフルーツ(砂糖漬けにしてある製菓用はNG)
- 牛乳パック
- 温度計(あればなお良し)
- 型(100円ショップのパウンドケーキ用) … 2個
- サラダ油… 適量
材料説明と注意点
・蜜蝋
ミツバチの巣から取れる蠟です。漢方や乳化剤にも使われています。
・ソイワックス
大豆から出来た植物性油(ワックス)を原料としています。
ソイワックスだのみだと作成時にべたつき、扱いにくいために蜜蝋と混ぜて使用します。
ソイワックスはパラフィンワックスで代用可能。パラフィンワックスは、石油由来の代表的なキャンドル用ワックスです。
・温度計
蠟は過熱すると短時間で100℃を越え、200℃で引火する可能性があります。そのため、温度計で測りながら融かすと安心・安全です。
補足
・アロマオイルや精油が手に入らない場合、100円均一のショップにあるアロマキャンドルを利用してもOK。
【作り方】
1、まずは、ドライフラワーなどの配置をどうするか、型に花を置いて考えます。作成がスタートし、蜜蠟やソイワックスを融かすと、あっという間に固まってしまいます。
そのため、スタート前にしっかりと完成図をイメージすることが大切です。
2、作成後にスムーズに取り出せるよう、型の内側にサラダ油を薄く塗りましょう。
3、適当な深さに切った牛乳パックに、蜜蠟とソイワックスを入れて、湯煎で融かします。鍋にそのまま融かしても良いのですが、片付けの簡略化の為に牛乳パックを使用しています。
着色したい場合、ここでクレヨンひとかけを投入します。
4、蜜蠟とソイワックスが溶けたら、火から下ろして、アロマオイル又は精油を10滴程入れます。このときの蜜蠟とソイワックスは80℃位が理想です。火にかけたままだと、香りが飛びやすいので、必ず火から下ろして香りを付けましょう。
5、型にワックスを流し込み、①でシュミレーションしたイメージに、ドライフラワー等を配置していきます。端が白くなってきたら固まるサインなので、急ぎましょう。
6、飾る時の為に、リボンを通す穴を作ります。固まる前に、穴を開けたい位置にストローをさしましょう。1晩おいて、完全に固まったら完成です。
7、もし失敗してしまっても、やり直すことができます。固まったワックスをもう一度湯煎で融かしましょう。つけたドライフラワーなどを取り除き、型に流して再度ドライフラワーなどをつけます。
3章 季節・イベント別アイデア一覧
せっかく作るのなら、イベントや季節を演出する材料を使いたいですよね。おしゃれ感も断然アップしますよ。
3-1、お正月
お正月らしさが一気に出る、花や葉の素材を紹介します。お正月の色といえば、紅白や、縁起が良いとされる赤・白・緑の組み合わせです。メリハリのある色を使って、鮮やかなアロマワックスサシェを作ってみましょう。
花
- ピンポンマム
- 菊
- アジサイ
- ダリア
- デンファレ
- カーネーション
- 千日紅
- 椿
- 梅
アクセントにおすすめ、実もの・枝もの・葉もの
- ペッパーベリー
- 南天
- 千両
- 松ぼっくり
- 松枝
- プラナファーン
- ツルウメ
- 稲
3-2、バレンタインデー
可愛らしさを強調した、乙女心をくすぐるようなサシェにしましょう。
バレンタインデーの雰囲気を出すために、チョコレートの色と形をしたアロマワックスサシェもおすすめです。
チョコの香りに本物のシナモン、オレンジをアクセントに乗せれば、見て美味しい、嗅いで美味しい、チョコレートのようなアロマワックスサシェの出来上がり。
型をハートにしてみても可愛らしいですね。
花
- ローズ
- チューリップ
- ガーベラ
- スイートピー
- ラナンキュラス
- パンジー
- ワスレナグサ
- 胡蝶蘭
- かすみ草
- フリージア
- マーガレット
アクセントになる素材
- シナモン
- オレンジ
- リンゴ
3-3、七夕
彦星と織姫の天の川をイメージして、青系のお花を集めてみました。緑と青で統一すると、落ち着いた印象に仕上がります。
キラキラ感が欲しい場合には、ビーズや100均一のショップで売っている、手芸用のビーズやラメを使用しても良いですね。
花
- アジサイ
- リンドウ
- デルフィニウム
- ルリタマアザミ
- ブルースター
- カスミソウ
- 千鳥草
- ひめゆり
アクセントとなる葉物
- 笹
- グリーンスケール
- ナルコユリ
3-4、ハロウィン
ハロウィンの雰囲気を出すには、カボチャやどんぐりなど、秋を感じさせる小物使いが◎。シナモンや、トウシキミの果実に、オレンジ系のバラ、ガーベラでアクセントをつけるのもいいですね。
花
- オレンジのバラ
- スプレー菊
- ガーベラ
- 吾亦紅(われもこう)
アクセントとなる小物、葉物
- 小ぶりのかぼちゃ
- どんぐり
- 松ぼっくり
- トウシキミの果実
- 唐辛子
- オレンジ
- シナモン
- ジュニパーベリー
- ホオズキ 実
- シルバースター
3-5、クリスマス
クリスマス感を出すならば、赤、緑、白、ゴールドの色を取り入れてみましょう。マカロニやミニツガなどに、色を付けても良いですね。
また、クリスマスの代表格の葉物を利用すると、一層雰囲気が増します。
サシェの形をリーフや輪っかにするとなお◎。輪っかの型なら、ドーナッツを作るときに使う製菓用の型がいいですね。
花
- バラ(白・赤)
- 千日紅
- ガーベラ(赤)
- ダリア
アクセント
- ピナスカプリシャス
- ミニツガ
- カロニ
- アップル(複製)
- シナモン
- ペッパーベリー
- ノイバラの実
- コットン
葉物
- アケビのつる
- ヒイラギ
- ブルーアイズ
- モミ
- ユーカリ
- ヒロム杉
- クレスト
- ローズマリー
3-6、誕生日プレゼント
誕生日プレゼントに贈るならば、花びらで相手のイニシャルを作ってはどうでしょう?相手の好きな香りや色の花を使うのもいいですね。
例えば花言葉を添えて送るなど、アイデアは無限大です。お祝いの気持ちが伝わるアロマワックスサシェにしましょう。
雰囲気別にドライフラワーを挙げてみましょう。
ゴージャス系
- バラ
- 胡蝶蘭
- トルコキキョウ
- フリージア
- オンシジューム
- グロリオサ
可愛い系
- チューリップ
- ガーベラ
- パンジー
- スイートピー
- カーネーション
- アジサイ
3-7、結婚プレゼント
結婚式のプチギフトとしても、アロマワックスサシェは人気なんですよ。せっかく贈るのなら、2人の思い出を象徴するような花や小物を取り入れてみてはいかがでしょうか。
例えば、ビーチで式を挙げる「ビーチ婚」なら、青の蠟をベースに、白い貝殻を付けてみても素敵です。
和装婚なら、和を連想させる桜や梅を使うといいですね。縁起の良い梅のお花を取り入れてシンプルに仕上げれば、和装婚でも雰囲気にマッチします。
華やかさが欲しい時には、コットンパールやビーズを取り入れてもGOOD。思い描くイメージに合わせて素材を選んでみてください。
ただし、縁起を気にする相手なら、以下の花は避けた方がいいでしょう。
- 藤(不治に繋がる)
- 百合・椿(花が首から落ちる為)
- 胡蝶蘭やシンビジューム、白いダリア、白い菊(お葬式にも使われる為)
4章 最後に
アロマワックスサシェの作り方を紹介しました。参考になりましたか?
雑貨店でも、最近見かける様になった「アロマワックスサシェ」。火を使わないので、どこにでも置けて、気軽にインテリアに取り入れられる点が人気の理由です。
自分で作るのは難しそうに見えますが、慣れてしまえば簡単。失敗してもやり直せるのもいいですね。季節ごとの花や素材を取り入れて、香りと花で四季を楽しんでみてはいかがでしょうか。
世界に1つの手作りアロマワックスサシェは、プレゼントにしてもきっと喜ばれます。ぜひ、アロマワックスサシェ作りを楽しんでみてくださいね。
提供・はな物語
こちらの記事は、プリザーブドフラワー専門店・はな物語の提供でお送りしました。
記事の内容は参考になりましたか?
アロマワックスサシェ作りの一助になれば幸いです。
材料の花にはブリザーブドフラワーもおすすめ。生花を特殊加工してあるので、美しい姿を長くとどめます。