生花より経済的?プリザーブドフラワーが仏花に最適な理由とは

こんにちは。プリザーブドフラワーのギフト通販専門店、「はな物語」店長の古河です。

花屋さんに必ず置かれている花といえば仏花ですよね。お仏壇用やお墓参りの仏花には、「いのちの生まれの尊さ、いのちの無常さ(はかなさ)」を示すとして、生花が使われてきました。

でも最近はプリザーブドフラワーを仏花としてお供えする方も増えています。プリザーブドフラワーは水やりの必要がなく、お手入れが楽なのが特徴。

しかも、生花よりもずっと長持ちします。一度お供えすれば何度も取り換える必要がないので、意外と経済的なんですよ。

一方、仏花は生花じゃないとダメなんじゃない?と不安に思う方も多いようです。仏花用のプリザーブドフラワーを検討されているお客様からも、そのような声がしばしば聞こえてきます。でも、仏花は生花でないとダメなんて決まりはないんですよ。

この記事では、プリザーブドフラワーが仏花としてなぜ最適なのかを紹介します。生花だとすぐに枯れてしまう、茎が腐って匂いがするなどの問題点もありますよね。高齢の方では、毎日水を替えるのも大変、といった声も聞かれます。

プリザーブドフラワーは、そういった生花のデメリットをうまくカバーしています。ぜひ、お供えのお花として活用してみてくださいね。

1章 お供えにプリザーブドフラワーを使うメリット

1-1、 頻繁に花を替える必要がない

プリザーブドフラワーは、生花に特殊加工を施した花です。造花とは違い、本物の質感を保ったまま、平均1~2年の間美しい状態をキープできます。クリアケースなどに入っていれば、2~3年は楽しめるんですよ。

それに対して生花は、長くもっても1週間程度。特に7~9月の3ヶ月間は花の持ちが悪くなってしまいます。500円の仏花を1週間に2~3回取り換えとしたら、1ヵ月で4000~6000円の費用がかかってしまいます。

それに対して、プリザーブドフラワーは数ヵ月単位でダメになってしまうことはほとんどありません。

そう考えると、生花よりもプリザーブドフラワーの方がお得になのです。

1-2、匂いがしない

仏花の定番である菊やユリは、枯れると独特のきつい匂いが出てきます。また、腐るとカビなども発生し、さらなる悪臭を放つことも。お墓参りをした際、お供えされた菊などが枯れて、すえたような匂いが周辺に充満していた、なんて経験がある人もいるでしょう。

プリザーブドフラワーでは、生花と違って「枯れる」「腐る」ということが起きません。数日家を空けてしまう、なんて時でも、お仏壇を綺麗に保ちたいものですよね。そうした時にもプリザーブドフラワーが役に立ちます。

1-3、お手入れが簡単

プリザーブドフラワーは、水を必要としません。むしろ、水や湿気は大敵となるので、うっかり水をあげてしまうとダメになってしまいます。

また、生花は花びらがばらばらと散ることがあり、掃除が必要になることもあります。でも、プリザーブドフラワーなら散ってしまうことがありません。仮に花びらが取れてしまっても接着し直すことも可能です。

1-4、アレンジが豊富

プリザーブドフラワーはアレンジが豊富です。仏花というと和風テイストの品が一般的ですよね。

でも最近では、お家のインテリアにもしっかり馴染むよう、和モダンな仏花、ピンポンマムなどの菊を使用した可愛らしい仏花、ガーベラを使用したスタイリッシュな仏花、アネモネとトルコキキョウを使用した華やかな仏花など、アレンジメントも様々です。

菊やユリというと、いかにも仏花で嫌、という声も聞かれます。でも、プリザーブドフラワーの仏花はインテリアの1部として取り入れられるような工夫がされています。

また、既にアレンジされている状態なので、切り花のように「活け直す」必要がないというのも嬉しいポイントですね。

2章 仏花におすすめのプリザーブドフラワー

仏花の色は、5色でまとめる場合は赤・白・黄・ピンク・紫が一般的です。3色の場合は「白・黄・紫」がメジャーです。

種類としては、以下の花が仏花によく使用されています。

  • 輪菊
  • 小菊
  • マム(洋菊)
  • カーネーション
  • ユリ
  • アイリス
  • 金仙花
  • スターチス
  • りんどう
  • グラジオラス
  • ケイトウ

この章では、特に人気のプリザーブドフラワーの素材や、選び方・使い方をいくつか紹介しましょう。

2-1、菊

平安時代より、不老不死の薬として重んじられ、高貴なお花とされてきました。

加えて、水揚げも良く長持ちするのが特徴です。通年を通して生花店で販売されていますので、気軽に手に入れられるのもメリットです。

それらの理由から、現在では菊は仏花の代表格となっています。ただ、一口に菊といっても、かなり品種に富んでいます。「仏花としてはどれがお勧めなの?」と悩む人は、お好みのテイストに合わせて菊を選んでみてはいかがでしょうか。

モダンでスタイリッシュなアレンジに仕上げたいならば、ポンポンした丸い印象のピンポンマムやマムがおすすめです。

定番でいくならば輪菊やアナスタシア。可愛らしく仕上げたいならば、スプレーマム、ことね菊などを取り入れるとGOOD。

2-2、バラ

一般的には、「刺のある花は仏壇やお墓に供えてはいけない」と言われることが多いですよね。「1本のお供えが、彼岸の世界ではたくさんに増えて仏様に届くため、刺があると仏様の居心地が悪くなる」というのがその理由です。

しかし、実際のところ、何がなんでもタブーという訳ではありません。そもそも仏花は「仏さま、ご先祖さま、どうぞこのきれいなお花をお受けください」という心を捧げる為のもの。

そして同時に、仏さまや墓所を飾る意味が込められています。私達の清々しい心を仏さまに受け取ってもらい、仏様の喜びがまた、こちらに向けられるとされています。

だから、お供えの花は「私達の方を向いている」のですね。

もし故人が生前バラを好んでいたのなら、是非バラをお供えしましょう。最近では、赤などの強い色調の花を選ぶ人や、バラも人気です。

プリザーブドフラワーは、基本的に花首の部分のみです。茎は造花などが使用されているのが一般的。

また、仏花用に使用されているバラはアレンジメント加工され、花首の部分だけが容器に固定されていることも多いです。つまり、茎は使用されていないので、トゲの心配をする必要はありません。

バラの中でも特に仏花としておすすめなのは、白・青・紫などの落ち着いた色調のもの。青や紫は自然界では作り出せない色で、プリザーブドフラワーだから楽しめる色合いです。剣弁咲き、丸弁咲き、カップ咲き、ポンポン咲き、ロゼット咲きと、花の形を様々に楽しめるのも、人気の理由です。

2-3、カーネーション

特に母の日には、カーネーションを混ぜた仏花のアレンジが人気になります。一般的には、亡くなったお母さんには白のカーネーション、存命お母さんには赤いカーネーションと言われます。

でも、仏花にお供えするカーネーションとしてピンクも人気です。また、最近では赤いカーネーションを仏花用として提供するお花屋さんもあります。

せっかくの母の日にお供えする花が暗い色ばかりでは、少し寂しい印象になってしまいますよね。どうしても赤だと派手で気になるという人は、白をベースにピンクのカーネーションを混ぜてあげると、可愛らしい印象となりますよ。

2-4、フラクス

可愛らしい紫のお花を咲かせるフラックスですが、仏花としては、実を付けた状態のフラックスグリーンが人気です。アクセントとして使用することが出来ます。

具体的には、単品使いよりも、白、青、紫を基調としたバラ・菊・カーネーション・ダリアの中に、フラックスグリーンを付けたすとスタイリッシュな印象になります。

2-5、ダリア

ゴージャスな印象を与えるダリア。モダンなアレンジにしたい時に、おすすめの素材です。バラ同様に花の形が多様で、品種も多く存在します。仏花としては、紫や白色のダリアが一番の人気です。

2-6、ポイント使いに使用したいおすすめの「グリーン系」

仏花に欠かせないのがグリーン。グリーンは品種によって色や形が異なりますので、どれを使うかによっても、仏花の印象が変わります。

また、グリーンは花を引き立てる役目があるので、ただ花を供えるだけよりも一気に華やかな印象になるんですよ。

大き目のポイント使いにお勧め

  • シャークリーフ
  • アイビー
  • サザンカの葉
  • ブラッケンファーン
  • ツリーファーン
  • ソフトストーベ
  • ラスカス
  • レモンリーフ
  • ゲーラック
  • ハスの葉

ちょっとしたアクセント使いにお勧め

  • ストーベ
  • モス
  • クリスパム
  • アジアンタム
  • タチカヅラ
  • カスミ草 (グリーン)

3章 注意点

プリザーブドフラワーの仏花を供える際に、知っておきたい取り扱い方法を紹介します。

3-1、基本的な管理方法を確認しよう

水やり不要

プリザーブドフラワーは水やり不要です。お水をあげてしまうと、カビなどの原因となる為、水やりはしないようにしましょう。

仏壇と花びらの接触は、防ぐと安心

生花の花びらがお仏壇に触れたり、落ちた花びらをそのままにしたりしておくと、こびり付く事がありますよね。特に高温多湿の状態では、仏壇の塗装を溶かしてしまうこともあります。

これはプリザーブドフラワーでも同様です。お仏壇に直接触れないように、ラッピングペーパーでお花を保護するなどの対策を立てましょう。

ホコリを被ってしまったら?

ホコリが気になってきたら、ドライヤーの冷風で遠くから優しくホコリを吹き飛ばします。プリザーブドフラワーは温風や刺激に弱いので、必ず冷風・遠くからを心掛けたいですね。
細かい箇所の取り除けないホコリは、柔らかいブラシでそっと払ってあげましょう。

花びらが透けてきたら?

多湿が原因で花びらが透けてきてしまうことがあります。箱や狭い空間に除湿剤と一緒に置き、密閉してしばらく放置してみます。ただし、急激に乾燥すると花びらのひび割れ原因となってしまいますので注意しましょう。

エアコンの風に注意

プリザーブドフラワーはとても繊細です。エアコンなどの風を直接あてると、乾燥から花弁のひび割れ原因となります。

直射日光は避ける

着色料が染み出てきたリ、色あせの原因となるので、出来るだけ避けましょう。

3-2、お供えにはNGとされる花

お供えの花は、厳密にこの花でなければならない、逆にこの花は絶対にNGという決まりはありません。

日本の古い文献には、「花は紅花茎・緑葉枝・珠果樹・松・竹・楓・樒、何にても四季の文綵荘厳に堪たる者数茎を挿み及び散布し供養すべし」(季節に応じて色々なお花を供えましょう)と言った様な記載もあります。

ですので、基本的にNGとされるお花はありません。ただし、避けた方が良いという見方をされるお花があるのも事実。いくつか紹介しますね。

トゲのある花

バラなどのトゲのあるお花をさします。ただし、「2-2、バラ」でも紹介しましたが、故人が好きなお花だったという場合には、必ずしもNGとはなりません。

毒がある

仏様・故人に捧げるにはやはり避けたいところ。例えば、トリカブト、ジギタリス、イヌサフラン、彼岸花などは猛毒があります。

つるがある

トゲのあるお花同様、浄土の世界では、仏さまの居心地が悪くなってしまうと、向かない素材とされています。

悪臭がある

プリザーブドフラワーでは腐る事がないので、その心配はありません。生花の場合に、ユリなど、悪臭を放つものもあるので注意しましょう。

花粉を落とすお花

お仏壇やお墓を汚してしまう為です。例えば、仏花としても人気のユリに注意。お供えの前に花粉を処理するなどの工夫をしたいところです。プリザーブドフラワーの場合は、花粉処理がされている為、その心配はありません。

このように言われていますが、実際には、「お供えをする人の気持ちや仏様、故人を想う気持ち」が最も大切です。「季節の花を飾って、故人をしのびたい。故人に楽しんでもらいたい」

そんな時には、問題ありません。実際に最近ではメジャーな菊よりも、バラやひまわりなどを好んで仏花にする方も増えています。

4章 プリザーブドフラワーをお供えしよう

プリザーブドフラワーは、コストパフォーマンスやお世話の手軽さを見ても、仏花に最適な花です。また、「枯れない」「腐らない」という点も大きなメリットといえます。生花は、枯れると独特の匂いがしますし、後始末が面倒、という人は多いようです。

「はな物語」では、種類豊富な仏花のアレンジメントをご用意しています。菊やカーネーションを使った、一般的な仏花のアレンジメントもご用意しています。

また、薄い紫や水色のバラを使用したアレンジメントは、「いかにも仏花」ではないお花をお求めの方におすすめです。

プリザーブドフラワーであれば、そんなお悩みも解決してくれます。ご家庭のお仏壇に、お墓参りに、是非プリザードフラワーを役立ててみてはいかがでしょうか。