ドライフラワーの作り方|ポプリ・花束・リースの飾り方と注意点

ドライフラワーは、生花を乾燥させて楽しむ花材です。生花のようなみずみずしさはありませんが、落ち着いた色合い、軽やかな質感、時間をかけて変化していく雰囲気が魅力です。吊るして飾るだけでなく、ポプリ、花束、リースなど、暮らしの中で楽しむ方法もいろいろあります。
ただし、乾燥した花は湿気や直射日光に弱く、触ると崩れやすい素材です。さらに、ポプリに精油を使う場合や、観賞用の花材を食用と勘違いしてしまう場合には注意が必要です。この記事では、ドライフラワーの基本の作り方、向いている花、ポプリ・花束・リースへの活用法、安全に飾るためのポイントをまとめます。
目次
ドライフラワーとは
ドライフラワーとは、生花や葉、実などの水分を抜いて乾燥させた花材です。生花をそのまま置いて枯らすのではなく、形や色をできるだけきれいに保てるよう、風通しや湿度に気をつけながら乾かします。
仕上がったドライフラワーは、アンティーク調の色合いや素朴な質感が魅力です。花束にして吊るす、花瓶に入れる、リースにする、香りを添えてポプリにするなど、インテリアとして楽しめます。
一方で、ドライフラワーは水分が抜けているぶん、花びらや茎がもろくなります。湿気でカビが出たり、直射日光で色あせたり、強く触ると崩れたりすることがあります。「長く楽しめるけれど、永遠にそのままではない」と考えて、無理なく飾るのがおすすめです。
作る前に知っておきたいこと
きれいなドライフラワーにするには、乾かし始めるタイミングが大切です。花がしおれてからではなく、元気なうちに乾燥へ移すほうが、形も色も残しやすくなります。
花は新鮮なうちに乾かす
飾って楽しんだ花を最後にドライフラワーにすることもできますが、きれいに仕上げたいなら、花が開ききる少し前から乾かすのが扱いやすいです。しおれ、虫食い、病気の跡、傷みがある部分は、乾燥後により目立つことがあります。
雨や水滴がついた状態の花は、乾くまでに時間がかかり、カビの原因にもなります。水分をよく切り、傷んだ葉を取り除いてから作業しましょう。
乾燥場所は「暗く、乾いて、風通しよく」
基本は、直射日光の当たらない、湿気の少ない、風通しのよい場所です。日光に当てると早く乾きそうに見えますが、花の色が抜けやすくなります。浴室、キッチン、窓際、加湿器の近くは避けたほうが無難です。
花を束ねる場合は、乾くにつれて茎が細くなり、結び目がゆるむことがあります。落下を防ぐため、輪ゴムや麻ひもでしっかり留め、途中でゆるんでいないか確認しましょう。
基本の作り方
家庭で試しやすい方法は、吊るして乾かす「ハンギング法」と、シリカゲルを使う方法です。どちらも完璧に色を保てるわけではありませんが、花の種類や仕上げたい形に合わせて選ぶと楽しみやすくなります。
吊るして自然乾燥させる方法
- 花の余分な葉を取り、傷んだ部分を外します。
- 茎を数本ずつ小さな束にします。大きな花は1本ずつでも構いません。
- 輪ゴムや麻ひもで茎を束ねます。
- 花を下向きにして、暗く乾いた風通しのよい場所に吊るします。
- 1週間から数週間、花の厚みや季節に合わせて乾燥させます。
- 触って湿り気がなく、茎が軽くなったら完成です。
花同士が密集しすぎると、内側に湿気が残りやすくなります。束は小さめにし、花同士の間に空気が通るようにすると失敗しにくくなります。
シリカゲルで形を残す方法
バラやガーベラのように、花の形をふんわり残したい場合は、ドライフラワー用シリカゲルを使う方法があります。密閉容器にシリカゲルを入れ、花をそっと埋めて乾燥させます。
- 密閉できる容器にシリカゲルを敷きます。
- 花首を短めに切り、花の形を崩さないように置きます。
- 花びらの間にも少しずつシリカゲルが入るよう、やさしくかぶせます。
- 容器を閉じ、数日から1週間ほど置きます。
- 乾いたら、花びらを折らないように取り出します。
シリカゲルで乾かした花は、空気乾燥より色や形が残りやすい一方、取り出すときに花びらが折れやすくなります。粉じんを吸い込まないようにし、子どもやペットの手が届かない場所で扱いましょう。食品用の容器とは分けて使うと安心です。
花瓶に少量の水を入れて乾かす方法
アジサイや一部の枝ものは、花瓶に少量の水を入れたまま、ゆっくり水分を抜いていく方法が向くことがあります。水が多いと生け花として長持ちする方向になり、少なすぎると急にしおれることがあるため、花の状態を見ながら調整します。
この方法は、どの花にも万能ではありません。花首が垂れやすい花、花びらが薄い花、湿気に弱い花は、逆さ吊りやシリカゲルのほうが扱いやすい場合があります。
ドライフラワーに向いている花
ドライフラワーに向いているのは、水分が少なめで、茎や花びらがしっかりしている花です。色は乾燥によって濃くなったり、くすんだりします。赤や紫など濃い色は、仕上がりが暗く見えることがあります。
試しやすい花材
- バラ: 花びらが多く、クラシックな雰囲気に仕上がる
- スターチス: 色が比較的残りやすく、初心者にも扱いやすい
- かすみ草: 軽やかで、花束やリースの隙間に使いやすい
- 千日紅: 丸い形が残りやすく、色のアクセントになる
- ユーカリ: 葉ものとして花束やスワッグに使いやすい
- ラベンダー: 香りと見た目を楽しめるが、落ちやすいので扱いはやさしく
難しいことが多い花材
水分が多い花、花びらが薄すぎる花、花首が重い花は、乾燥中に形が崩れやすくなります。チューリップ、ユリ、スイートピーなどは、家庭で形よく乾かすには少し難しめです。
ただ、ドライフラワーは偶然の色変化や曲がりも魅力になります。最初から完璧を目指すより、少量で試して、自分の好きな雰囲気を見つけていくと楽しみやすいです。
ポプリ・花束・リースへの活用法
ドライフラワーが完成したら、そのまま吊るすだけでなく、飾り方を変えると印象が広がります。ここでは、家庭で試しやすいポプリ、花束、リースを紹介します。
ポプリにする
ポプリは、乾燥した花や葉、果皮、ハーブなどを器に入れ、香りを楽しむ室内用の飾りです。ドライフラワーに香りが少ない場合は、ポプリ用の精油を少量加えることもあります。
作るときは、完全に乾いた花材を使い、ガラス皿や陶器の器にふんわり入れます。精油を使う場合は、直接花全体にたくさん垂らすのではなく、コットンやウッドチップなどに少量しみ込ませ、花材に触れすぎないようにすると扱いやすいです。
注意したいのは、観賞用・クラフト用のドライフラワーを食用にしないことです。見た目がハーブや花びらでも、農薬、着色、保存状態、加工方法が食用前提とは限りません。ハーブティーに使う場合は、食用として販売されているハーブだけを選び、製品説明に従ってください。
精油も、天然だから安全とは限りません。肌につけない、口に入れない、子どもやペットの手が届かない場所に置く、妊娠中・小さな子ども・ペットがいる空間では香りを強くしすぎない、といった配慮が必要です。
花束やスワッグにする
ドライフラワーの花束は、くすみカラーや軽い質感を楽しめます。バラ、スターチス、かすみ草、ユーカリなどを組み合わせると、ナチュラルで飾りやすい雰囲気になります。
束ねるときは、主役の花を先に決め、葉ものや小花で周りを整えます。茎は乾燥して折れやすいため、強く曲げず、ワイヤーや麻ひもでやさしく固定しましょう。仕上げに紙や布で包むと、壁に吊るして飾るスワッグとしても楽しめます。
リースにする
リースは、土台にドライフラワーや葉ものを固定して作る丸い飾りです。市販のリースベース、ワイヤー、グルーガン、花ばさみなどがあると作りやすくなります。
最初にユーカリやグリーンで土台を覆い、次に大きめの花、最後に小花や実ものを入れるとまとまりやすいです。すき間を全部埋めてもよいですし、半分だけに花材をつけると軽やかな印象になります。
グルーガンを使う場合は火傷に注意し、作業後は完全に冷めてから飾りましょう。ドライフラワーは燃えやすい素材なので、キャンドル、コンロ、ストーブ、ヒーター、照明の熱が近い場所には置かないようにします。
長く楽しむ飾り方と注意点
ドライフラワーを長く楽しむコツは、湿気、直射日光、強い風、火気を避けることです。特に梅雨時期や夏場は、湿気でカビが出たり、花材がやわらかくなったりすることがあります。
避けたい場所
- 直射日光が長時間当たる窓辺
- 浴室、洗面所、キッチンなど湿気が多い場所
- 加湿器やエアコンの風が直接当たる場所
- キャンドル、ストーブ、コンロ、ヒーターの近く
- 子どもやペットが触りやすい低い棚
ほこりが気になるときは、強く拭くのではなく、やわらかい筆や弱い風でそっと払います。花びらが落ちてきたり、色あせが進んだりしたら、無理に長く置かず、季節の飾りとして入れ替えるのも自然です。
プリザーブドフラワーとの違い
ドライフラワーとプリザーブドフラワーは、どちらも水やりをせずに飾れる花ですが、作り方と見た目が違います。
ドライフラワーは、生花を乾燥させて水分を抜いたものです。素朴で落ち着いた風合いが魅力ですが、乾燥によって色がくすみ、触るともろくなります。
プリザーブドフラワーは、生花を特殊な液で加工し、やわらかい質感や色を長く楽しめるようにした花です。水やりは不要で、一般的には2〜3年ほど、直射日光や高温多湿を避けた良い環境では数年間きれいに楽しめます。
ナチュラルでアンティークな雰囲気を楽しみたいならドライフラワー、贈り物として明るい色合いを長く飾ってほしいならプリザーブドフラワー、と考えると選びやすくなります。詳しくは、プリザーブドフラワーとは?意味・寿命・選び方と長く楽しむコツでも紹介しています。
自然な雰囲気が好きな方へ贈りたい、はな物語の花ギフト
はな物語では、ドライフラワー材料やポプリ材料は販売していません。ここでは、ドライフラワーのような自然素材の雰囲気が好きな方にも贈りやすい、環境が合えば数年間飾れるプリザーブドフラワーを紹介します。価格と在庫は2026年6月16日時点で公開ページを確認しています。ご注文前には各商品ページで最新情報をご確認ください。
小さく飾れる一輪ギフト:メッセージフラワーキューブ(イエロー)【送料無料】
メッセージフラワーキューブ(イエロー)【送料無料】は、キューブ型のガラス花器に一輪のバラを飾ったコンパクトなプリザーブドフラワーです。価格は3,980円。玄関、デスク、棚の上などに置きやすく、気軽な誕生日プレゼントやお礼の品に選びやすいサイズです。
陶器にメッセージを刻める:メッセージフラワーダイス(ピンク)【送料無料】
メッセージフラワーダイス(ピンク)【送料無料】は、白い陶器にメッセージを刻めるプリザーブドフラワーです。価格は4,980円。手作りの花飾りとは違う、きちんとした贈り物として、誕生日、母の日、結婚記念日、お礼のギフトに向いています。
インテリアとして飾りやすい:フラワーフレームデコラ(ピンク)【送料無料】
フラワーフレームデコラ(ピンク)【送料無料】は、木製フレームにバラやあじさいをデザインした飾れる花ギフトです。価格は11,000円。リースや壁飾りが好きな方にも、インテリアとして楽しんでもらいやすい一品です。
ほかにも、はな物語のプリザーブドフラワーギフトでは、用途や予算に合わせて花ギフトを選べます。名入れやメッセージ彫刻を重視する場合は、名入れできるプリザーブドフラワーもご覧ください。長く飾るための注意点は、プリザーブドフラワーの保存方法にまとめています。
ドライフラワーFAQ
ドライフラワーはどのくらい持ちますか?
飾る場所や花材によって変わりますが、数か月から1年ほどを目安に、色あせや崩れを見ながら楽しむのが現実的です。湿気、直射日光、強い風、火気を避けると、きれいな状態を保ちやすくなります。
ドライフラワーに水やりは必要ですか?
必要ありません。水をかけると湿気を吸ってカビや型崩れの原因になります。花瓶に飾る場合も、水を入れずに飾ります。
ドライフラワーでハーブティーを作れますか?
観賞用・クラフト用のドライフラワーは、食用にしないでください。見た目がハーブや花びらでも、食用前提の栽培・加工・保管とは限りません。ハーブティーにする場合は、食品として販売されているハーブを選び、製品説明に従いましょう。
ポプリに精油を使ってもよいですか?
使う場合は少量にし、口に入れない、肌につけない、子どもやペットの手が届かない場所に置くことが大切です。精油は天然由来でも刺激や誤飲のリスクがあります。香りが強すぎると気分が悪くなる方もいるため、控えめに使いましょう。
ドライフラワーとプリザーブドフラワーはどちらがギフト向きですか?
ナチュラルでアンティークな雰囲気を好む方にはドライフラワーも素敵です。一方、色の明るさや贈り物としての華やかさ、ケース入りで飾りやすいことを重視するなら、プリザーブドフラワーが選びやすいです。
参考にした情報
- University of Missouri Extension: Drying Flowers and Foliage for Arrangements
- Clemson Cooperative Extension: Drying Flowers
- 公益社団法人 日本アロマ環境協会: 安全に楽しむために
- U.S. Food and Drug Administration: Aromatherapy
- Poison Control: Essential Oils
- National Association for Holistic Aromatherapy: Safety Information
- Tisserand Institute: Safety Guidelines
- Architectural Digest: How to Dry Flowers
- Vogue: How to Preserve a Wedding Bouquet
- Wikipedia: Potpourri
- プリザーブドフラワーとは?意味・寿命・選び方と長く楽しむコツ
- プリザーブドフラワーの保存方法|長持ちさせる飾り方とNG行動





